水瀬真凜
空#1
中学生の頃の水瀬真凜は気が強く男勝りで、体を動かすことや少年漫画などが好きであり、昼休みは男子とサッカーをするような子供だった。
自然と女子より男子の友人が多くなる訳だが、それを快く思わないクラスメイトも多かった。ある女子生徒は水瀬を“男好き”と揶揄し言いふらしていた。
初めは誰も気にしていなかったが、やはり思春期真っ只中の中学生、次第にそう言った体裁を気にしだした。
するとどうだろう。女子生徒は水瀬を無視し陰口を叩くようになる。男子生徒も水瀬と遊んでいると男友達にからかわれるからと水瀬を避けるようになる。
そうして、水瀬少女は孤独になった。
しかしそんな中水瀬に手を差し伸べる男が現れる。名を
そんな木下は水瀬と漫画の話で意気投合し、自らも標的になってしまうことも厭わず、水瀬と同じ立場になることで水瀬を孤独から救ったのだった。
木下の口元でにんまりと笑う穏やかな太陽のような笑顔を鮮明に覚えている。
水瀬が木下に恋心を抱くのに時間はかからなかった。
その思いを胸に秘め密かに同じ高校へと進学しようと考え努力した結果が現在の学力に繋がっている。
そのような経緯を経て水瀬は一人でいること、孤独の辛さ。そして人との繋がりの尊さを知ることになるのだった。
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