第14話
水晶が、赤、青、黄、茶、と点滅したと思ったら、白く光り始めると、マティー神父が慌てた。
「ケイト、水晶から手を」というと、
「闇属性だけ、持っていないのか。」とポツリとマティー神父が言う。
(闇属性以外の魔法を使えるって事なのよね、魔法を早く使ってみたいわ。魔力判定の時だけ、魔力が無ければ良いんでしょ、
簡単な事じゃないの、それとも、闇属性があった方が良かったの?)
「君は、何処の貴族の子供なのだろうね。これほどの属性を持っているのだから、高貴な貴族の子供だと分かるんだよね、どうして、森にいたのか?この国の子なら、すぐに分かるはずなのに、何の情報もなのは、隣国の子供という事だろうな。
僕には、このくらいしか解らないよ、ケイト、君は、今の生活を望むなら、魔力を隠し通す事だよ。」
マティー神父は言葉を止め、暫く、
「ケイトは、簡単な事は解って貰えるけど、何故だろうね、難しい話だから、理解出来ない事くらい、分かっいるにも関わらずに、君に、聴いてもらいたくなったよ。」
「
「ケイト 解ったのか? そうっか。魔力を隠す事だけ分かればいいよ」と にっこり、微笑んだ。
「人前で、魔法を使ってはいけないよ。」マティー神父は念を押した。
「
「今日は、これでお終い、今度は、魔法を教えるよ。
でも、ケイト、内緒だよ。シーだからね」人差し指を口に当て、内緒だよ、との仕草をした。
それから、レスと一緒に家に帰った。
その日は、珍しく、バードが家に戻っていた。
帰ってから、声はかけるけど、立つ気配がない、それに、レスも少し遠い所で、
下されてから、伝歩き、それから、手を離して、よちよち歩きだが、バードの所に辿り着いた。
「ケイト、凄い、凄い。歩けたね。」バードが、すぐに抱き上げて膝の上に乗せた。
「上手。歩けたわ。転ばなかった。」と喜んでいる。
(2人とも、私の歩行の訓練の為に、遠くで、下ろして、歩かせたのね。
バードは、いつもなら、すぐに、抱き上げにくるのに我慢したのね。)
「
「ケイト、お父さんも大好きだよ、こんな可愛い子をお嫁になんか絶対にやらないからな」と良いなが、ぎゅっと抱きしめ、額にキッスをした。
「
「お父さん、ケイトは、お母さんも好きだって、お父さんだけで、無くて残念ね。」と言って、バードから、
その日の夜、「ケイト、誕生日のお祝いだよ」と言って、可愛い靴を履かせてくれた。
「明日、教会に行く時、靴を履いて、みんなと遊んでおいで、転ぶんじゃないよ。」
「はーい おと」バードから言われた事をしっかり返事をした。
「ケイトもお喋りが上手になってきたわね、みんなが褒めてくれるのよ。女の子は言葉の覚えが早いからと言ってたわ。」
(話せる時期が早いの?まあ、意思疎通が出来るから、早くても助かるからいいわ、いつまでも、赤ちゃんは嫌なのよね。
この身体になって、1年経つけど、どんなに頑張っても、行動も、仕草も年相応なのよね、でも、最近、年齢を忘れて、楽しんでいる
次の日、靴を履いて、教会に行った。
「ケイト、靴履いてる。歩けるようになったのか?」
「ケイト、お外で一緒に遊ぼう」
次から次へと声がかかってくる。
そこへ、マティー神父がいつものように、本を抱えて、みんなも目の前で、立ち止まった。
「みんなどうしたのかな?今朝は、賑やかだね」と優しく声をみんなに掛けてきた。
「神父様、ケイトが、靴を履いてきたんだ。みんなで外で遊ぼうと思って」とジャンが言った
ジャンは教会に来ている中で、一番年上で、みんなをまとめている存在だ。
「ケイトも、よちよちだけど歩けるようになったんだね。
でもね、ケイトは歩き始めたばかりだから、すぐに、転ぶから、まだ、外は、怪我をしやすいから、もう少しだけ、待ってあげよう 今日は、何のお話がいいかな?」
いつものように、マティー神父は、本を読む準備を始めると、皆んなもいつもの様に座り始めた。
本を読み終わって、マティー神父は、ジャンに、
「ここで、少しくらいなら、ケイトの歩いている所をみれるだろ、転んでも、怪我はしないから、大丈夫だよ」と伝えた。
「ケイト こっちにおいで」「ケイト 女の子はこっちだよ」と両方から、声がかかる。
ジョンの後ろにマーティ神父を見つけたので、マーティ神父に向かって、歩いて行った。
「やった、あっ 神父様に行った。」ジョンが残念そうにしている。
「神父様には勝てないって事だよね」と女の子達が、ジョンに向けて言っている。
「しょうがないな、ケイトは神父様が大好きだものな。今日は、もう、みんな帰ろうか」とジョンがみんなを連れて帰って行った。
マティー神父が「ケイト、みんなが帰ったから、内緒の練習をしようか」と執務室に連れてきた。
「ケイト、最初だけど、君は治癒魔法を教えるね。歩き始めて、転んだ時に、人に分からないように、自分にかけるんだよ。
出来るかな?」と問いかけて来る。
いつものように「はーい」と返事をする、そして、今回は、人差し指を口に当てた。
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