ジゼル視点 白き役立たず 5
近頃ようやく気付いたことがある。
クリスティーナが私を無視するのは無能な護衛に対する無言の抗議なのでは、と考えていたのだが、どうも違うようだ。
城のどこにもカリーサがいないと確認したクリスティーナは、誰のどんな呼びかけにも答えなくなった。
以前は「カリーサを探しに行こう」と誘えば短い返事とともに歩き出していたのだが、今はだんまりだ。
腕を引っ張れば立ち上がるし、歩きもするのだが、自分からはほとんど動かない。
ただぼんやりと毎日を過ごしているだけだった。
……でも、長椅子の端に座るのは変わらない。
今のぼんやりとしたクリスティーナは、座りたくなったら床の上でも、廊下でも自由に腰を下ろしてしまうのだが、長椅子に座らせた時だけは違う。
横幅のある長椅子だから、と中央に座らせるのだが、そうするとクリスティーナは必ず立ち上がって長椅子の隅へとお尻の位置を移動させた。
この行動にどんな意味があるのか、他の集められた
だけど、私にはその意味が解った。
……クリスティーナお嬢様の隣は、レオナルド様の場所ですからね。
自分の置かれている状況に、怯えも泣きだしもしない代わりに笑いもしなくなったクリスティーナは、心を失くしながらもレオナルドの場所を空けている。
いつでもレオナルドが自分の隣に座れるように、と。
そのあたりは離宮でのクリスティーナと変わらない。
レオナルドが居ても居なくともクリスティーナは長椅子を選んで座り、その端へと腰を下ろすのだ。
春になると、城の庭にも少しずつ花が咲く。
イヴィジア王国では春華祭といえば花の溢れる季節だったが、ズーガリー帝国ではまだ雪が少し残っていた。
季節の移り変わりに感じる若干の差異から、異国にいるのだな、としみじみと感じる。
秋の間は移動で馬車の中に詰め込まれていたし、冬は城の中に閉じ込められていて窓から外を覗いたところで一面の雪景色だったため、室内ばかり見ることになり、地域差など感じることはなかったのだ。
雪が完全に解けて温かな陽光が差し込むようになると、庭の花々も一斉に蕾を開いた。
庭を散歩するのに申し分のない気温になったので素知らぬ顔をして窓を開けたのだが、見張りの男たちからは特に制止の言葉は出ない。
窓には鉄格子が嵌められているのだが、クリスティーナの様子から逃亡の恐れはないと判断されているようだ。
私にしても、ジャスパーからの『白騎士の中の白騎士』という有難くない証言のため、監視はそれほど厳しくはない。
騎士の中の騎士といえば褒め言葉に聞こえるが、私の場合は騎士の前に『白』が付く。
イヴィジア王国の騎士といえば黒騎士が有名であったが、白騎士もまた悪い意味で有名だ。
貴族の子息がなるもので、実力については皆無であることが保証されているようなものでもあった。
何人もの男たちが見張りとして付けられている状況で、
実際にその通りだと、自分でも判っている。
「ティナお嬢様、今日はいいお天気ですよ。庭へ出て、花でもご覧になられませんか?」
この城へ来てから
この呼びかけに最初のうちはクリスティーナから多少反応が見られたのだが、今はまったくの無反応だ。
名を呼んでも、散歩へと誘っても、クリスティーナはぼんやりと長椅子の端に座っているだけだった。
「……ジゼル、ちょっと来て」
「今、お嬢様をお散歩へ誘っているところだったのですが……」
「システィーナ様なら、放っておいても大丈夫よ。いつだってお利口さんで座っていらっしゃるんだから」
うちの息子もお嬢様ぐらい手が掛からなければいいのに、と茶髪の女中に手招かれ、クリスティーナは気になったが部屋を出る。
自分が女中に呼ばれる用事に、心当たりがあったからだ。
「料理人がまた『プリン』を改良したらしいんだけど、味をみてほしいってさ」
前回は六十点だった、今回は八十点ぐらいは狙いたい。
そんなことを話しながら地下にある厨房へと足を向ける。
エドガーの城の厨房で試行錯誤を繰り返しながら『プリン』が作られているのは、ひとえにクリスティーナのためだ。
誰が見ても異常だと判るクリスティーナの様子に、平民である城の使用人たちは同情的だった。
なんとか元気付けてやれないものかと好物を聞かれ、以前にカリーサが作っていた『プリン』を思いだしたのだ。
単純な材料と簡単な工程の『プリン』に、これならば私でも作れるかと挑戦し、なんとか形にはなったのだが、見事に失敗した。
私の作ったプリンを食べたクリスティーナは、一言「甘い」とだけ感想をもらした。
言葉だけみれば「甘い」と喜んでいるように見えるかもしれないが、実際にはなんの感情もない声音で一言だけポツリと「甘い」と言われたのだ。
これはさすがに「甘くておいしい」ではなく「甘すぎる」という意味で呟かれた言葉だとわかった。
以降は料理人に改良を任せている。
素人が下手に手を出すよりも、料理人に任せた方がクリスティーナの求める『プリン』に早く近づけるはずだ。
「前回よりプルプルですね」
「おうよ。今回は卵よりミルクが少しだけ多めに変えてみた」
プリンの載った皿を受け取り、軽く揺らしてみる。
皿の上のプリンはプルプルと揺れているのだが、以前カリーサが作ったものと比べるとやはりまだ動きが固い。
スプーンで掬う時にも、記憶にあるよりも手ごたえらしき抵抗があった。
「……砂糖の量は、ティナお嬢様の好みに近づいた気がします」
これならば、味は八十点に届くのではないだろうか。
離宮でのクリスティーナは固いプリンも、なめらかな舌触りのプリンも、どちらも好んで食べていた。
もちろん、まだまだ改良の余地はあると思うが、味は大分近づけたはずだ。
とにかく一度クリスティーナに食べてもらおう、とプリンを載せたワゴンを押してクリスティーナのいる客間へと戻る。
見張りであるはずの男たちに扉を開けさせて室内へと入ると、そこにいるはずのクリスティーナの姿はどこにもなかった。
「ティナお嬢様!?」
今のクリスティーナは名前を呼んでも返事をしてくれないのだが、部屋の異変を知らせるためには役に立った。
半分寝ぼけて椅子に座っていた見張りの男が慌てて立ち上がり、部屋の外で扉を守っていたはずの男たちが室内へと入ってくる。
その間にワゴンを脇へと避けてカーテンの裏やベッドの下、長椅子の裏などを覗き込み、どこにもクリスティーナが潜んでいないことを確認した。
そうしているうちに男たちも部屋のあちこちを確認し終わり、お互い報告のために部屋の中央へと集まる。
誘拐された側とその見張りというまるで違う立場の人間だったが、クリスティーナにいなくなられると困る、という意味では利害が一致している。
私にはクリスティーナを無事にグルノールの街まで連れ帰る使命があったし、男たちはエドガーに雇われてクリスティーナと私を見張っていた。
クリスティーナがあまりにもおとなしいため完全に油断していたようだが、見張っていたはずの人物を見失ったとあれば、男たちには雇用主からなんらかの制裁があるはずだ。
「……あ、外?」
春めいてきたから、と近頃は窓を開けて外の空気を取り入れている。
庭の花々の香りが少しでもクリスティーナの心を慰めればと思っていたのだが、考えてみれば窓には見張りがついていない。
鉄格子も今はあるだけで、鍵はかけられていなかった。
先ほど「散歩に行こう」と誘ったことをクリスティーナが覚えていれば、なにかの気まぐれで窓から外へと出て行くこともあるかもしれない。
慌てて窓から外へと飛び出して、男たちと手分けをしてクリスティーナを探す。
庭とはいっても、仮にも城についた庭だ。
小さな村なら丸ごと入るような広さをしていたし、庭師を何人も雇っているため庭のあちらこちらには花の他に庭木が植えられていて、景色はいいが、見晴らしはよろしくない。
木陰あたりでクリスティーナがいつものように座り込んでしまえば、近くまで行かない限りは視界に入らないのだ。
……もしかして、庭に出たのではなくて、精霊に攫われたとか?
追想祭でも、神王祭でもないが、クリスティーナならそういうこともあるかもしれない。
誘拐されてからというもの、クリスティーナは長く包帯を巻いていて、そのまま離宮ではほぼ毎日つけていた獣の仮装をしていなかった。
クリスティーナに獣の仮装が必要だということを、エドガーは知らないし、私もそれを教えるつもりはない。
このままエドガーの虜でいるよりは、クリスティーナは精霊に攫われた方がましだと思うのだ。
精霊に攫われたのなら、上手くすればそのままレオナルドの元へと帰れる場合もある。
「ティナお嬢様っ!」
三十分ほど庭を走り回って庭木の陰や東屋の中を覗いたりとしていたのだが、クリスティーナは普通に現れた。
現れたというよりも、壮年の庭師に手を引かれて歩いてきたという方が正しい。
「こちらのお嬢さんが庭をふらふら歩いてたと思ったら、突然花壇の上で寝始めたんで連れて来たんだが……どうかしたのか?」
どうかしたのか、と庭師が不審に思うのも仕方がないだろう。
クリスティーナをそれこそ血眼になって探していた男たちは、眠そうな顔をして庭師に手をひかれたクリスティーナの姿に、その場へと崩れ落ちていた。
このままクリスティーナの姿を見つけることができなければ、自分たちの首が飛んでいたのだ。
男たちが安堵からドッと疲れるのも、仕方がないことだろう。
「それから、これを」
「なんですか?」
庭師からクリスティーナの手を引継ぎ、まずは部屋へ戻ろうと背を向けたのだが、その背中へと声がかけられた。
振り返ると、庭師の手には白い花束が握られている。
「お嬢さんはどうやらこの花を気に入ったようでな。部屋に戻ったら花をやる、と言ってここまで連れて来た」
花壇の上で寝始めたクリスティーナを、庭師は最初怒ったらしい。
しかし、てこでも動かないクリスティーナに根負けし、部屋へ戻るのなら花をやる、と宥めてここまで戻ってきたようだ。
そこまでクリスティーナを惹きつける花ならば、とありがたく受け取って、花瓶へと活ける。
またクリスティーナが一人で出歩かないように、と窓を閉めてから気が付いたのだが、白い花の香りはクリスティーナの家庭教師がつけていた香水の香りに似ていた。
クリスティーナはカリーサに続き、ヘルミーネを探して外に出たのだろう。
日当たりのよい窓辺へと白い花を活けた花瓶を置くと、クリスティーナは窓辺から動かなくなった。
じっと窓辺にたたずんで白い花を見つめ、疲れたらその場へと座り込む。
白い花が枯れるまで、クリスティーナは一日中白い花に張り付いていた。
……やっと図書室に入れた。
見張りはやはり付いているし、おかしな真似はできないが、図書室へと入れただけでも進歩であろう。
図書室になど縁のない育ちの人間には解らないだろうが、ここは一種の宝の山だ。
少なくとも、エドガーの城がズーガリー帝国のどのあたりにあるのか、ぐらいは調べられるはずである。
……自由に調べられたら、だけど。
面目上はクリスティーナお気に入りの白い花について調べたい、ということで図書室へと案内された。
花の名前ぐらいは庭師に聞けばすぐに判る、と見張りの男は難色を示していたが、庭師は花の名前は知っていても、香水の名前などは知らないだろう、と押し切った。
欲しいのは、ヘルミーネの付けていた香水と同じものだ。
王都からグルノールの街への旅路で、クリスティーナがリボンに香水をつけて寂しさを紛らわせていたのを知っている。
あの香水が手に入れば、少しはクリスティーナの心を慰めることができるだろう。
図書室で花の名前と使われている香水の名前を見つけ出す。
それに追加で覚えている限りのヘルミーネが身に付けていた香水の特徴を記載して、ジャスパーを通じてエドガーへと手紙を送った。
クリスティーナにニホン語を読ませたかったらしいエドガーは、クリスティーナの今の状態に苛立っている。
ニホン語を読ませるためであれば、クリスティーナの心を安定させるために香水ぐらいいくらでも用意してくれるだろう。
目論見どおり、エドガーはすぐにいくつかの香水を送ってきた。
その中からヘルミーネのものと同じ香水を見つけ出し、クリスティーナのために用意されたらしい人形のリボンへと付ける。
人形と香水であれば、本物の花とは違って枯れることもないし、ベッドの中へも持ち込むことができた。
……すごく香水が役に立ってる。
人形のリボンへと吹き付けた香水のおかげで、クリスティーナの注意が引きやすくなった。
体力を取り戻すための散歩へも、人形を移動させるだけで何も言わなくとも後について歩いてくれる。
私が人形を持って歩くという奇妙な光景になっているのだが、これでクリスティーナの体力が維持できるのなら安いものだ。
一度クリスティーナを見失ったことで反省したのか、見張りが居眠りをすることはなくなった。
しばらくは彼らが油断することはないだろう。
人形を餌にクリスティーナを庭の散歩へと誘いだし、その背後に見張りが三人ついてくる。
足元の花壇には色とりどりの花が咲いているのだが、クリスティーナの視線は人形に固定されていた。
綺麗な花たちなのだが、クリスティーナの気は引けていない。
「あ、ティナお嬢様!」
不意に、クリスティーナが私の手を払って駆け出す。
以前であれば花壇を踏み荒らすようなことはしなかったのだが、今のクリスティーナはお構いなしだ。
目標物へと一直線に走り出し、花壇を越える。
クリスティーナは何を見つけたのか、と向う先へと視線をむけると、庭木の向こうに黒髪が見え隠れしていた。
「うわぁああっ!?」
クリスティーナに突然服を掴まれて、黒髪の少年が驚いて悲鳴をあげる。
少年が腰を抜かしている間に追いつくと、クリスティーナの肩を捕まえた。
……髪が黒いから、レオナルド様と間違えたのかしら?
顔つきも身体つきも、まったくレオナルドとは似ていない庭師の少年だ。
二人の共通点をあげるのなら、黒髪と黒い目をしていることだろう。
残念ながら、黒髪黒目はどこにでもある色で、それほど珍しいものではない。
クリスティーナが間違えて駆け出してしまったとしても、そこにレオナルドがいる可能性は低いだろう。
……そういえば、先日の庭師と違うような?
壮年の庭師が連れてきた、見習いか何かだろうか。
一人前の庭師には見えないので、他の庭師の助手として雇われたと考える方が自然な気がした。
そんなことを考えていたのだが、庭師には私の沈黙が恐怖を呼び込むものだったようだ。
もしくは、背後に追いついてきた見張りたちのせいかもしれない。
助けてください、殺さないでください、と突然命乞いを始めた庭師の少年に、こちらの方が驚いてしまう。
クリスティーナが驚かせてしまったようで、詫びるべきはこちらだと思うのだが、なんだか様子がおかしい。
そして、この事態を引き起こしたクリスティーナは、すでに自分が服を掴んだ少年に対して興味を失っているようだ。
ぼんやりと少し離れた位置にある噴水を眺めていた。
早く部屋へ戻れ、と見張りに促されてクリスティーナの手を引く。
息を潜めて背後の会話へと耳を澄ませたところ、見張りたちは庭師の少年に警告を与えているようだ。
――今日見たものは忘れろ。
――お嬢さんに会ったことはどこへも洩らすな。
聞き取れた言葉から、少年の怯えた理由がわかった気がする。
ここはズーガリー帝国であって、イヴィジア王国ではない。
貴族と平民のあり方が、まるで違う。
彼は使用人として城で働き、見るからに主側の人間と判る服を着たクリスティーナに怯えたのだろう。
ズーガリー帝国では、貴族の不興を買うだけで平民は簡単に殺されることがある。
そういう国なのだと、聞いたことがあった。
「喜べ、システィーナ。今日はよい物を持って来てやったぞ」
久しぶりに城へと顔を出したエドガーに、クリスティーナが顔をあげる。
一見するとエドガーに反応しているように見えるのだが、これはエドガーが香水を変えたためだ。
香水と人形によるクリスティーナの変化を報告したところ、自分が城へ来る日は香水を付けた人形を隠すか人形の服を変えるようにと指示が出ていた。
そして、自分がヘルミーネと同じ香水を付けることで、エドガーはクリスティーナの視線を引きつけている。
……教えるんじゃなかった。
教えるのではなかった、と後悔はするが、教えないわけにもいかなかった。
今の私には自由に使えるお金がない。
クリスティーナのための香水が切れた場合に、新しく買うことができなかった。
そのため、エドガーに同じ香水をこれからも用意させるためには、香水に一定の効果があると説明する必要があったのだ。
「おまえのために人形を作らせた。可愛らしいだろう? 喜べ」
……人形は可愛いけど、ソレはどうかと思う。
幼児ほどの大きさがある精巧な人形が、クリスティーナの目の前へと運び込まれる。
銀の髪に青い目をした少女の人形なのだが、その顔がエドガーの歪んだ執着を現しているようにしか思えない。
銀の髪の人形は、クリスティーナと同じ顔をしていた。
よく見なくとも判る事実として、本日クリスティーナに着せるようにと指示のあったドレスと同じドレスを人形も着ている。
クリスティーナと人形で違いがあるとすれば、人間と人形という大きさの差と、黒髪か銀髪かという差だけだ。
「そのみっともない髪を隠すために、美しい髪も用意した」
……完全に人形扱いですか。これはちょっと……。
ちょっとどころではなく、悪寒が走った。
エドガーが帝都から連れてきた女中が静々とクリスティーナに近づき、見張りの男が用意した黒髪のカツラを取り去る。
すぐに新しい銀髪のカツラがかぶせられ、人形とまったく同じように髪を整えられた。
「うむ。やはり、おまえには黒より銀が似合うな」
香水の誘導でジッと自分を見つめてくる銀髪のクリスティーナに、エドガーはご満悦といった顔で何度も頷く。
右からクリスティーナを見つめ、左からクリスティーナを見つめ、正面から見つめて、今度は人形を抱かせる。
幼児ほどの大きさがある人形は今のクリスティーナには重かったようで、よろりと背後へ倒れて長椅子へと腰を下す。
そして、その隣へとエドガーが腰を下した。
……あ。
長椅子へとよろける形で腰を下したクリスティーナは、抱かされた人形へと視線を落とす。
なんの感情も見えない青い瞳で銀髪の人形を見つめ、次に人形を持ち上げて自分とエドガーの体の間へと座らせた。
よしよし、と人形の頭を撫でる仕草は、これまでになかった反応だ。
一見すると人形を人間扱いする『お人形遊び』をしているように見える。
クリスティーナのこの反応には、エドガーも満足しているようだ。
やはり女児の教育には人形が必要だろう、と人形を用意した自分の手腕に感心しているのだと思う。
けれど、私にはクリスティーナの真意がなんとなく解った。
自分の隣は、レオナルドの場所である。
おまえは邪魔だ、と人形を使ってエドガーを遠ざけているのだ。
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