第22話 路地裏の攻防

 メンヒシュミ教会で授業を受けた日は、毎回のように寄り道へと誘われる。

 断り文句を保護者レオナルドに言わせようとして失敗した私は、三回に一回ぐらいは自分で断るよう努力した。

 断り難い、という前世の弱気を押し込んで、勇気を出してお断りしてみたのだが、それほど気分を害される様子もなかったので実のところ安心している。

 というよりも、もしかしたら私は彼女たちの中で上位者なのかもしれない。

 生まれはともかくとして、このグルノールの街の中に関して言えば、黒騎士レオナルドの妹であるという看板は恐ろしいまでの効力を発揮する。


 ……これ、あれだね。ミルシェちゃん主人公の物語だったら、私が意地悪な悪役令嬢ポジションで、エルケたちがその取り巻きだ。


 幸いというか、物語の悪役令嬢のように保護者の資産や地位で自分まで偉くなったと錯覚するような能天気さは、私にはない。

 取り巻きを使って意地悪をする趣味も、保護者の権力を使って威張る趣味も持ってはいなかった。


 ……いないんだけど、あれ? 


 取り巻きではないが、付き人のような人間は付けられている。

 保護者の権力で威張っているつもりはないが、周囲は私の背後にいる保護者レオナルドを常に意識していた。


 ……うん。気をつけよう。


 よく考えてみれば、物語の悪役令嬢に近い。

 これは本当に『保護者が街の最高責任者である』ということを意識し、レオナルドの被保護者である私が周囲からどう見られるかを意識して行動しなければならないだろう。


 寄り道を断るとミルシェとの時間も減ってしまうが、ミルシェが居心地の悪い思いをする時間も減ると思えばそれほど悪いことではないはずだ。

 相変わらず教室では私の隣にミルシェが座っているので、話をする時間自体はあった。


「……あれ? ルシオ」


 授業が終わって教室を出ると、久しぶりになるルシオの姿を見つける。

 テオが教室から追放されて以来、ルシオの教室での護衛も終了し、もとの仕事に戻っていた。

 そのため、姿を見るのは本当に久しぶりだ。


「久しぶりれすね。今日はどうしたんれすか?」


「お嬢さんトコの使用人が今日は迎えに来れないってことで、今日は俺とニルスがお嬢さんを御邸おやしきまで送ることになった」


「ルシオとニルスが送ってくれりゅんですか? だったら寄り道はしない方が良さそうれすね」


 私の送迎など、メンヒシュミ教会の通常業務なわけがない。

 余計な仕事になっていると考えた方が良いだろう。

 だとしたら、寄り道などしない方が良い。


 迎えがないことを理由に寄り道の誘いを断ろうとしたのだが、ルシオとニルス本人から気にしなくていい、と却下されてしまった。

 あくまで自分たちは使用人の代わりなので、主人が使用人の都合など気にしなくて良いのだ、と。


 ……覚えた。次に誰かを理由にしてお誘いを断る時は、レオナルドさんをダシにします。


 グルノール砦の主であるレオナルドは、領主的な仕事もしていると言っていた。

 大雑把に考えれば、グルノールの街で一番の上位者である。

 そのレオナルドをダシにお断りをすれば、誰もが納得してくれるだろう。


 ……問題は、そのレオナルドさんが迎えに来た場合は使えない手、ってトコだけどね。


 その時は、どうせすぐに抱き上げられるので、こっそり耳打ちでもすればいい。

 寄り道をしたい気分ではないので、断ってくれ、と。


 ……レオナルドさんに空気読んでもらおうだなんて、期待しちゃダメ。私、これもちゃんと学んだ。


 それに空気を読むよりも、ちゃんと口から言葉として出す方が良い。

 変な気を使って空回るよりは、お互いのためにも良いだろう。


「こっちの裏路地を抜けた先にある甘味屋さんが美味しいんです」


 今日はペトロナの案内で甘味屋へ行くらしい。

 路地を抜けようというペトロナに、これ幸いと残念そうな顔を作った。


「ごめんなさい。わたし、その道は通っちゃダメらって、レオにゃルドさんに言われてりゅから……」


 その道を通らなければ行けない店なら、私は行けません、とやんわり伝える。

 それにしても、彼女たちは何故毎回お金を使う場所ばかり選ぶのだろうか。

 たまにはミルシェの都合も考えて、お金のかからない場所へと案内してもらいたいものである。


 ……そして、何故裏路地? ペトロナって、悪くない家の子だと思うんだけど……なんで裏路地の店なんて知ってるの?


 やんわりと聞いてみたところ、大通りの店は私もエルケも知っているはずなので、寄り道へと誘う意味がない。

 そんな理由から、ペトロナはわざわざ細かな道へと入って新たな店を探しているらしい。

 ミルシェへの遠まわしな苛めかと思っていたのだが、ペトロナなりに私をおもてなししてくれているだけだったようだ。


 ……私のために探してくれた、って言われると断りにくいね。


 レオナルドは通ってはいけないという裏路地だが、どうしたものか。

 言いつけを破るのは養われている身としてどうかと思うし、とはいえペトロナの好意を無下にするのもどうかと思う。

 危ないから路地は歩くな、という話なら、ルシオとニルスという護衛もいることだし、他に女の子が三人もいるわけだし、そうそう危ないことに巻き込まれるとも思えない。


 ……ええいっ! 言わなきゃバレないし、言って怒られるのもまた一興っ!!


 しばし悩んで、一歩路地へと足を踏み入れる。

 いつかのように納得できない理由で怒られるのは嫌だが、自分が悪いと納得できる状況でのお説教ならばちゃんと聞くつもりだ。


 私が路地に足を踏み入れたのを見て、案内のペトロナたちは先を歩き出す。

 続いてルシオが前方の安全を確認するように先を歩き、ミルシェと手を繋いでその後ろに続く。

 最後尾はニルスになるのだが、くいっとスカートの裾を引っ張られて立ち止まる。


「なに、ニルス?」


「え?」


 スカートを引っ張られたので、何か用事があってニルスが呼んでいるのだろう、と振り返る。

 振り返られたニルスは、不思議そうな顔をして瞬いていた。


「あれ? ニルスじゃないの?」


「何がです……あっ!」


 視界の隅に動く黒い影を見つけ、二人同時に視線を落とす。

 スカートの裾には、黒い大きな塊がくっついていた。


「え? なんで犬!?」


 よくよく見ると、黒い大きな塊は犬だ。

 大きな犬が、何故か私のスカートに噛み付いている。


「は、放してくらさい……っ!」


 これが天罰覿面というものだろうか。

 レオナルドの言いつけを破って路地へ入った瞬間に、誰も予期しなかった最悪が現れた。


 ……いや、突然犬にスカートを噛まれるとか、普通わからないからっ!?


 恐るおそるスカートを引っ張ってみるが、黒い犬がスカートを放す様子はない。

 ただ黒い犬は、視線が自分に向いたと理解したのだろう。

 低い声でうなりだしたかと思ったら、「わんっ!」と威嚇するように吼えて一瞬だけスカートを放した。

 当然、そんな一瞬ではスカートの裾を取り戻すことはできない。


「ひゃわっ!? なんで!? なんでいきなり吼えりゅの!?」


 一応の護衛だったはずなのだが、ニルスもさすがに犬が相手では手が出せないらしい。

 困惑した顔で私と犬とを見比べていた。

 ミルシェはいつの間にか私の背後に隠れている。

 犬相手に勝てる気はしないが、年長者としてミルシェは守りたいので、隠れてくれるのは正直ありがたい。


 三人の視線を集めた黒い犬はそれで満足したのか、ようやくスカートを開放する。

 じっとしていれば飽きて何処かへと行くかと思ったのだが、犬の視線が私から外されることはなかった。

 すぐにこちらへと飛びかかれるような姿勢でジッと私を見上げている。


 ……犬を追い払う時って、どうするんだっけ? 目を合わせるんだった? それとも目を合わせないんだったっけ? どっち!?


 必死で前世の知識を思いだそうとしてみたが、逆にいろいろなパターンを思いだしてしまい、これが正解だと確信できるものは思いだせない。

 ゴリラは確か、目を合わせてはいけなかった気がする。


 ……よし、そっと離れよう。


 息を潜めてミルシェを庇いつつ壁に背中を付ける。

 ぴったりと背中を隠してしまえば、後ろからガブリっということも防げるはずだ。

 あとはジワジワとこの場を離れよう、と黒い犬とは逆方向へ、路地の奥へと足を進めると、それが引き金になったように犬は猛烈な勢いで吼え始めた。


「ひゃああああああっ!?」


 ミルシェの手を取って路地を奥へと走りぬける。

 背中を見せてはいけないだとか、そもそも犬は逃げるものを追いかけるだとか、そんな常識は解っていたが、思わず逃げ出してしまった。

 それも、自分にできる全速力で。


「ティナお嬢さん!」


 遠くでニルスの呼ぶ声が聞こえたが、足を止めることはできない。

 走るのが悪手だというのは解っていたが、だからといって犬と対峙し続けられるものではなかった。


 路地を抜けると、少し広い場所に出る。

 パッと視界が開けて明るくなった周囲に、店の裏口へと積み上げられた木箱を見つけた。


「ミルシェちゃん、あれに乗ろう!」


「うんっ!」


 走った勢いのまま木箱に飛び乗り、ミルシェの手を引いて木箱の上へと引っ張りあげる。

 すぐに追いついてきた黒い犬は、木箱の周囲をグルグルと徘徊しはじめた。

 とりあえずでしかないが、高いところへ逃げればもう少し安心できる気がする。

 念のために、とミルシェと二人でもう一段高い木箱へと移動した。


「……大丈夫ですか、ティナお嬢さん」


 追いついてきたニルスが遠巻きに木箱の上の私たちを見上げる。

 大騒ぎをして駆けて来たので、先に行っていたはずのルシオたちも木箱の周辺へと戻って来ていた。


「どうしたの、ティナちゃん」


「ミルシェ、大丈夫?」


「何があったんだ?」


 周囲に四人も子どもが集まったというのに、黒い犬の視線は私たちに向けられたままだ。

 標的を変える様子も、私たちを諦める様子もない。


「こいつめ!」


 目隠しをしようとしたのか、ルシオが自分の服を脱いで背後から黒い犬に挑む。

 黒い犬はルシオを振り返ることすらせずに、ヒラリとルシオの攻撃をかわした。

 これでルシオに標的が移るのではないかと心配したのだが、ルシオをかわしたあとは一度低く唸っただけで、黒い犬はやっぱり木箱の上の私たちを見ている。


「ニルス、大人を呼んで来いっ! 巡回中の黒騎士とか、お嬢さんが犬に追いかけられてるって言えば、すぐに来てくれっだろ!?」


「わかったっ!」


 くるりと方向を変えて走り出したニルスだったが、やはり黒い犬が標的を変えることはなかった。

 普通の犬であれば走るものを追いかけると思うのだが、この黒い犬はどこかおかしい。


 ……あれ? この黒い犬って、この前見かけた子じゃない?


 レオナルドも同行した先日の寄り道で、帰り道に見かけた覚えがある。

 ミルシェの背後を追うように通りの向こうへと走っていったのを覚えていた。


「……ねえ、ミルシェちゃん。この犬に見覚えないれすか?」


「え?」


 ミルシェを追いかけていった、今もミルシェを追いかけているのなら、ミルシェに覚えのある犬なのかもしれない。

 そう思って聞いてみたのだが、ミルシェの記憶には残っていなかった。


 ……でも、ミルシェちゃんに用があるんなら、私は関係なくない?


 試しに木箱を反対側に回ってみたら、黒い犬はぴったりと私の動きに合わせて移動してきた。

 どうやらミルシェに原因があるのではないらしい。


 ……や、でも私だって見ず知らずの犬に追いかけられる覚えはないよ!?


 黒い犬が私に引き付けられている間に、ルシオが逆側からミルシェを助け出す。

 これで木箱の上で犬に吠え立てられている子どもは私だけとなってしまった。


 ……そして、やっぱりミルシェちゃんには用がなかったんだね。


 木箱から下りたミルシェに、黒い犬が関心を向ける様子はない。

 じっと私の方を見上げて唸り声をあげているだけだ。


 ……うう、そろそろ通行人の視線が痛いよ。


 大通りよりは人通りが少ないが、それでも通行人はいる。

 木箱の上で子どもが犬に吠え立てられて下りられずにいると気づくと、なんとかできないかと思案してくれる素振りが見えるが、ルシオは無視した黒い犬は大人が近づこうとすると牙を剥いて威嚇した。

 ではその隙に木箱から下りられないか、と何度か挑んではいるのだが、木箱を一段下りたところで黒い犬は私の方へと戻ってきてしまう。

 どうにもならなくて困っていると、懐かしい声が消えた。


「おれの妹を虐めんなっ!!」


 甲高い男の子の声が聞こえたと思ったら、人垣を掻き分けてテオが顔を出す。

 ミルシェはすでに木箱から下りてルシオの後ろへ庇われているのだが、人垣から飛び出してきたテオは真っ直ぐに黒い犬へと殴りかかった。


「馬鹿、テオ! やめなしゃいっ!!」


 ぶんぶんと腕を振り回しながら黒い犬に突っ込むテオは、無謀すぎると思う。

 犬相手に人間が、それも子どもが相手になるわけがない。

 しかも、テオが助けに来たらしいミルシェはすでに木箱の上にはいなかった。

 テオの行動は、まったくの無駄である。


「ミルシェちゃんならもう下りてりゅからっ! ミルシェちゃんなら大丈夫だからりゃっ!!」


「うるさーいっ!!」


 最初のうちはヒラリヒラリとテオの腕をかわしていた黒い犬だったが、諦めないテオに避けるだけはやめたようだ。

 一瞬だけ動きを止めたかと思ったら、テオへと標的を変えて襲い掛かった。


「テオ!」


「おにいちゃんっ!!」


 ガブリと深く、牙がテオの腕に食い込むのが判った。

 一瞬の出来事だったはずだが、まるでスローモーションのように見える。

 噛み付かれたテオが腕を振るが黒い犬は離れない。

 この隙に、とルシオが木箱の上から私を下ろそうと近づいてきたが、すぐにルシオの動きに気づいた黒い犬が戻って来た。

 その際に放されたテオの腕から、赤い血が溢れ出す。


「ひっ!?」


 噛み付かれた時点でなんとなく覚悟はしていたが、本当に血が流れているとなると恐怖で身がすくんだ。

 動けなくなってしまった私に、私を木箱から下しそこねたルシオも木箱の上の住人となった。


「このやろーっ!」


 血の流れる腕を振り回しながら、テオが再び黒い犬に襲い掛かる。

 尻尾を捕まえて後ろに引っ張ったかと思うと、向きを変えた黒い犬に今度は手を噛まれた。


 あとはもう見たくはない。

 見たくはないが、目をそらせない視界でテオの黒髪と犬の黒い毛並みが激しく上下している。

 黒い犬を押さえつけようとしているテオと、自分の邪魔をするテオを組み敷こうとしている黒い犬の攻防だ。


 テオの両腕が赤く染まった頃、待ち望んでいた声が響いた。

 大人たちの息の合った低い声で、「それ!」という掛け声と頭上を過ぎる黒い影がある。

 影に気を取られて思わず顔をあげると、大きく広がった網が通り過ぎてテオと黒い犬の上へと広がった。

 黒い犬はすぐに気が付いて逃げたが、テオは網に絡め取られる。


「うわっ!? なんだこれっ!?」


 じたばたと暴れるテオを背後へ庇うように五人の黒騎士が駆け寄って来た。

 うち一人の顔には覚えがある。

 メイユ村に来ていたローレンツだ。


「大丈夫か? ティナちゃん」


「わたしは平気れす。でも、テオが……っ!」


 黒い犬に何度も噛まれて両手が血まみれである。

 黒騎士に網の下から出され、助け起されている顔も血で汚れているのが見えた。


 黒い犬は縄や棒を持って現れた黒騎士と私とを見比べたあと、諦めたのか別の路地へと逃げ込む。

 三人の黒騎士が追いかけていったが、犬と人間の足では犬に分があるだろう。

 きっとあの犬が捕まることはない。


「テオ、大丈夫れすか?」


 大丈夫なわけはないが、口から出てくるのはこんなどこにでもある台詞だった。

 面白みもオリジナルティもない。

 ローレンツの手をかりて木箱から下りると、ミルシェがテオの元へと駆けつけて来た。


「おにいちゃんのばかぁああああっ! うわああああんっ!」


 ぴったりとテオの身体に抱きついて、ミルシェがわんわんと泣き始める。

 黒い犬に何故か狙われていた私も怖かったが、実の兄が犬に噛まれて血まみれになる様は幼いミルシェには堪えられない恐怖だったのだろう。

 ミルシェが泣き出したおかげで引っ込んだが、私だって怖くて泣きそうだった。


 ……でも、テオは泣いてないね。


 ミルシェが泣いているからか、一番痛い思いをしているはずのテオは涙すら浮かべてはいない。

 口を真一文字に結んで、痛みを堪えるようにムスッとした不機嫌な顔を作っていた。


「テオ、大丈夫れすか?」


 泣き続けるミルシェの背中をうるさそうに撫でているテオに、もう一度聞いてみた。

 大丈夫なはずはないが、本人の自己申告もほしい。


「ミルシェを助けただけだかんなっ! おまえのためじゃないんだからなっ!!」


「へ?」


 目が合ったと思った瞬間ギロッと睨まれて、こんなことを叫ばれた。

 ミルシェはもう木箱から下りていたのに飛び出してきたテオは、あくまでミルシェのために黒い犬と戦ったらしい。


「ミルシェが泣くから、しかたなくだからなっ!」


「……はいはい。テオはいいお兄ちゃんれすねー」


 ミルシェのために、私を助けようとしてくれたらしい。

 無茶のしすぎで、見ているこちらの寿命まで縮む気がしたが。


「テオは弱虫なんかじゃなかったね。ミルシェちゃんのついでれも、助けてくれてありがろう、テオ」


 子どもを誉める時は頭を撫でるものか、と自然にテオの黒髪へと手が伸びる。

 ありがとうという気持ちを込めて頭を撫でたら、犬の涎だらけでベトベトとした。

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