第120話ミレイは男の子として生きる事にしました…はぁ…

あれからサリアス陛下は、重鎮の人達と話し合って、ボクの扱いを女王特別相談役として扱う事になったみたい…


まぁ自由に他の国にも行っていいからとの事だったから引き受けたけど…


この後で事件が起こり、事態が急変して、ボクは今サリアス陛下と王女殿下達から熱烈なプロポーズを受けている。


サリアス陛下達がボクの横でずっと


『どうしてダメなのだすか?』

『何故どうして、チェアリスのダメなところ言ってください!変えますから!』

『妾と娘に何が不満があるのか…』

『そうです!はっきりおっしゃってください、』


『妾達には、もうミレイしかいないのじゃ!』


『サリアス陛下落ち着いてください!』


『妾は、冷静じゃ!娘達もミレイとずっと一緒にいたいと言っておる!』


『そうです!私フェアリスには、ミレイ様以外考えられません!どうか私と結婚してください!私もそちらの従者の末席に加えてください』


いやいや何を言ってるのおー!

誰か助けて…

もう何なの…

何とか断らないと…


『そんな事できません!王女様は、王族ですよ!私ミレイは平民です!身分差があります。そんな事回りが許しませんよ!』


妹のチェアリスが更に絡みだす。


『お姉さまはよくて私はダメなのですか?チェアリスもミレイ様と結婚したいです!そして3人の子供と一緒に暮らすのです。』


ちょっと何言ってるの?聞いてた?

平民って言ったよね?

結婚して子供もいる話しですか…

話が更に先にいってる…


『チェアリス王女、ミレイは誰とも結婚しませんよ!落ち着いてください!あまり先走らないで…』



『ミレイよ妾は、年とってるからダメなのか?妾は尽くすタイプじゃぞ!

お願いじゃ…捨てないでくれ…

妾にはミレイしか…

結婚できぬのなら死んだほうがましじゃ!お願いじゃ妾達と婚約の儀を結んでくれぬか…もうミレイしかおらぬのじゃ!』


陛下が止まらない…

なにもう受けるしかないの…



何でこんな事になった…




どうしてこうなった…


そういろいろあったのです…

いろいろ…

はぁー


☆……☆…………



☆あれは今から少し前………


そうあの時…ミルムが転移用のゲート作るのに魔力が足りないから、ボクのパンツと女の子に擬態してた分身を回収した時に、たまたまトイレに行った…


その時に王女様に見られたんだよね、座ってオシッコしてるところを…

正面からもろに…


……………

……


M『ミレイここにも来る事になるでしょ?ここがミレイの部屋になるみたいだから、ここにゲート作っておくね。』


『ミルム時間かかりそうだから、ミレイ今のうちにトイレに行ってくるね』


どうして部屋にトイレないのかなぁもぅ…


どこだ…


あった確かここがトイレのはず…



ガチャ!


バタン


ふうー


『お姉さまここで待ってますから早くすませて下さい』


『そんなに急かさないでよもう…』


え?この声…王女さまだ

まぁいいか問題ないよね


この時ボクは、ミルムがいない事を忘れていた。

そう男の子の状態で座ってオシッコしていたのです。


ガチャ!


え?鍵は?なかったんだ…


『あっごめんなさいミレイち………………えっ!』


あれ?王女さまが固まっている何で?

あの視線はボクのあそこを見てる?

何でミルムが擬態してるから…… あっ!


ボクは慌てて確認した!


ぎゃーーー!

男の子だぁーー!

ま・まずい!


『ご・ごめんなさい!ミレイくん!』


バタン!


『どうなさったのお姉さま…』

『後で話すから…』


バタバタバタバタ…


おわった…


ごまかせない…


ボクは部屋に戻るとすぐにサリアス陛下に呼ばれ陛下の応接室に向かう


コンコン


「サリアス陛下ミレイです。」


「入ってちょうだい!」


ガチャ!


げっ!

フェリアス王女!

横に第二王女のチェリアスまで…


あの事かな…

ど・どうしょう…


できるだけ誤魔化すんだ!


「サリアス陛下何でしょうか…」


ドキドキするぅ…

フェアリスもチェアリスもじっとボクの股関を見つめてる…気がする


じーーー

じーーー


「ミレイよ休んでるところすまない!ちと確認したい事があっての…

妾は、わかっておったが確信できなかったのじゃが…

ズバリ聞くが、ミレイは男の子じゃろ!」


ぐっ…

ストレートに聞いて来る…

耐えるぞ!


「ち・違います!」


……………


あれから部屋に戻ると、ミルムまだ終わってなかった…

ボクが戻っても、まだスライムどうしで何か話し合っていて、ボクが呼ばれそうな気がしたからミルムを急かした。


これが失敗だった…ミルムが再び作業を始めてすぐに陛下から呼ばれたのだ…

まさかと思って来たけど…

作業中断してる時に呼ばれてたら誤魔化せたのに…

失敗したぁ…


ボクは、あそこを隠せてない完全に男の子だ…

ヤバい…

サリアスがボク見つめる


「おかしいのぉ…さっきフェアリスがトイレで、ノックもせず扉を開けたら、男の子のミレイがおったそうじゃ…」


王女二人もミレイの顔を見つめる


ぐっ…

「み・見間違いかと…」


フェアリスがはっきりと宣言する


「お母様フェアリスは、見ました。女神様の名に誓って宣言します!

ミレイは、男の子です!」


「ち・違います!ミレイは、女の子です!」


ヤバい…陛下も王女も完全に身体を使って挑発してくる…

ミルムのいない状態…まずい大きくなって来た…


陛下が立ち上がり話しながら近づいてくる。


「そこまではっきり言うなら仕方ないミレイを信じるわ、ただお願いを聞いてくれるか…」


ボクは、陛下の信じると言った瞬間気を緩めてしまい陛下の瞬間的に動いた動作を防げなかった。


カッカッ

ダダダダダ…


ガバッ!

ギュツ


うっ…


「ミレイよ中々かなり立派な物を持っておるの…」


ガクッ


「やったぁ~」

「ミレイくんだぁ~」


……☆……☆……


こうして、ボクが男の子だとばれてさっきの結婚騒動になる…


☆……☆……☆……☆

『ミレイよ妾は、年とってるからダメなのか?妾は尽くすタイプじゃぞ!

お願いじゃ…捨てないでくれ…

妾にはミレイしか…

結婚できぬのなら死んだほうがましじゃ!お願いじゃ妾達と婚約の儀を結んでくれぬか…もうミレイしかおらぬのじゃ!』


ぐっ


「わかりました!陛下どうしてそんなに必死なのか教えてください!話はそれからです。」


サリアス陛下はボクを見て一言


「わかった…」


ボクは、この後どうして陛下達がボクに拘るのかを説明してくれた。


一番の理由は、ボクが呪いを解いた事だが、他にも貴重な能力を持っている事等いろいろ並べてくる。


最後に陛下は微笑み本音を言って来た。


「ミレイは、人族ではないから離したくないのよフフフ」


何この優しい口調は…


ガクブル…


ボクは、サリアス陛下にボクの気持ちを伝えお願いをした。


「正直まだ結婚とかよくわかりません!

ミレイは、陛下も王女様も好きです。だから婚約は待って下さい!

ボクは確かに人族ではありません、天人族です。

でも母様は人族です。

だから母様に確認します。だから待ってください!」


王女二人は喜び、サリアス陛下は、満足そうに頷く


「できればミレイの本当の名を聞きたい!そして妾達もミレイの母に会わせてほしい!」


ぐっ

仕方ない…


「わかりました。ボクの名前は、レイ・デア・ベルモルトです!

バイスル王国ベルモルト辺境伯家嫡男ですが!王国の決まりで、貴族位の剥奪…で、8歳になる前に事故に合い死んだ事になってて、今は平民です。」


「あら?予想してたとは言え驚きね…

そうおなたがエレミアの言ってた子供なのね。」


え?ボクの事知ってたの?


「母様の名前は、ミザリーといいます!この事は、ミザリー母様に確認してからお願いします。」


「やはりレイとは縁があるのね、ミザリーお姉さまの子供だったのね。

わかりました、お姉さまに嫌われたくないので、久しぶりに会いに行きます。

そこで許可を頂きます。」


はぁ…どうしてもボクと結婚するんだ…

でも陛下は一度結婚してるよね?


王女二人もでしょ?

いいのかなぁ…


もうよくわかんない…

母様に任せよ…

3人共に濁りのない綺麗な魔力だったし、問題ないかな…


ボクが部屋に戻るとミルムがまだやっていた。


何か苦しそうだから手を握り魔力を流した。


「ミルム大丈夫?ボクの魔力使って」


「レイ嬉しい…」


ガバッ

ブチュ


な・何いきなりキスしてくる!

んー!

ミルムが激しく何大人のキスをしてくる


やめ…

……


R「ミルムいいかげんにして!怒るよ!」


T「ダメですよ、お姉さま魔力足りないからってご主人様を刺激するのは…」


po「そうなのじゃ!みんなで話した事守るのじゃ!」


え?何それ何を話したの?何か怖いんだけど…


「ミルムが魔力欲しかったのわかるから、キスくらいならいいけど、さっきみたいな激しい大人のキスはダメだからね!」


M「ごめんねレイ…」


何か妹を叱ってるみたい…


「それでできたの?」


M「できたよ、後はレイの魔力登録だけ、誉めてほしい」


ボクはミルムの頭を撫でてあげた


「ありがとうミルムよく頑張りました」


ナデナデ


ミルムは満足そうに目をつむって嬉しそうにしている。


ミルムが使い方を教えてくれた。


M「まずレイの魔力を登録するから、ここ握る」


ボクは言われるまま行動する


M「いいよ、レイ登録できたよ、この転移ゲートは、ツラギ大森林、ゴルドバトスダンジョン、ギマラス、ベルビューラ、モルトンの孤児院に繋げた。

ゲートのこの部分に魔力を注ぎ行き先を言葉にするだけで繋がるよ」



それで時間かかってたのか…

改めてこんな事できるスライム達は凄いと思った。


ボクはスライム達に事情を話しこれからは男の子服装で動くからと話した。


ボクは、スライム達の分身(服装)を身につける


何これ?服はいいよ、でもパンツスタイルはいいけど何でショートなの?

脚の露出が…

しかもあそこも全然隠されてるから、こんなの女の子のパンツスタイルじゃん!


もういいよこいつら何言っても無駄だしミルムだし…


とにかく母様のところに帰る!

陛下には、手紙置いておくし少し匂わせたし、問題なし


「皆来て!今からミザリー母様に会うから」


スライム達がボクにくっつき、ボクは魔力を流し言葉を唱える


「モルトン!」


シュン


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