第73話女王の呪い

でもこの人たち助けたら、面倒くさいことになる気がする。

どうしょう…


とにかく急いで倒した盗賊は、全員重傷だけど生きている。

ミルムに鑑定してもらって、魔法使いは目と口をふさぎ拘束する。

他の者は、脚を後で治療できるように折り、全員拘束もちろん喋れなくしている。


「ミレイ終わったのじゃ」

「ポルムお姉さまありがとう。こっちも終わったから」


ライムに台車付きの檻を作ってもらいそれに全員拘束したまま放り込む。


檻台車は人数が多いので、3台に分けていれている。


さて問題の女王陛下だ…

護衛は全員集めて騒がれるの嫌だから全員に睡眠魔法をかけている。

毒麻痺もそんなに強くないから、後で解毒すれば麻痺は時間たてば治る。


これで少し考える時間できたけど、ミルムの真鑑定で分かったのは、

メルヘルト国女王サリアス様は3種類の呪いがかけられている。

近くで寝かせている女性二人は第一王女フェアリス様と第二王女チェアリス様でそれぞれ呪いをかけられている。


ミルムの鑑定では呪いはそれぞれが干渉してて、解呪する順番を間違えると誰かが死ぬらしい。


これって完全に王族に、呪いをかけた関係者がこの国を乗っ取る計画?

だからこれほどの護衛がいるのに、盗賊を使って襲撃をした?

他に何かある?


うわーこれって完全に巻き込まれてるじゃん、こんな状態ボクが無視できるわけない。

ボクがいろいろ考えてると、ライムが早くしないと、猛毒の霧吸った5人が危ないと教えてくれる。


ミルムも呪いの事を教えてくれる。

呪いは普段身に着ける物にかけて媒介するらしい。

3人の呪いは発動するキーがいるくらい強い呪いだと言う事

すでに王女二人の呪いは発動している。

女王様の呪いは3つうち二つはすでに発動している。

残りは一つこれが発動すると呪いの効果が強くなり、数日のうちに生命力を吸い取られ死んでしまう


女王陛下は、ネックレス、指輪、ブレスレットに呪いがかけられている。

第一王女は髪飾り、第二王女はブローチにそれぞれ呪いがかけられている


呪いがかけられたアイテムは解呪しないと外すことが出来ない


うわー何それ!めちゃくちゃ面倒じゃん!

呪いは全て干渉してて、解呪する順番を間違えると死ぬ。

呪いはすでに発動してて残り一つが発動すると呪いの効果が強くなり数日で生命力が吸われ死ぬ。

残り一つの発動のキーって多分女王陛下の解毒でしょ!


これ計画したのって屑じゃない!ウンコ虫だ!

どうしたらいいの?


『みんなぁー力と知恵を貸してー』


ピキ M『マスター解呪はミルムに任せて大丈夫なの、真鑑定でそれぞれの呪いのことも聞くといいの』


なるほど…


ピキ M『マスターミルムの真鑑定なんでもわかるの、順番まではわからないけど、ヒントはあるはずなの』


そっかヒントあれば何とかなるかな?


ピキ E『マスターやる前に人間の偉い人に全て教えるの、覚悟させるの』


そうだよね確かに覚悟して貰ったほうがいいよね、


ピキ R『マスター今の姿目立つのフードコートに戻してから話するの』


そうだ!こんな格好目立ちすぎるね。

ボクは服装を元に戻しフードを深く被り、女王陛下たちの睡眠魔法を解除して、話をすることにした。


目を覚ましたけど毒と麻痺が酷い女王陛下を抱き起す。

ポルムも二人の王女を補助して、剣聖と剣王の二人も自力で起き上がりボクたちを見つめる。


ボクは陛下を抱き起し手を背中に添えたまま話を始める


「えっとはじめに、皆さんを襲って来た盗賊は全て倒して捕縛しました。

だから安心してください。

ボクは冒険者です。

名乗るのは許して下さい。」


女王様はボクを見つめ目で訴えて来る。

多分助けてくれてありがとうと言ってるように思う


「それで皆さんを今から助けようと思いますが、剣聖さんここにいる人達信頼できる人達ですか?

すみませんボク鑑定のスキル持ってるので勝手に鑑定しました。

ごめんなさい。」


剣聖さんは剣王さんを見てお互い頷きボクにも頷いてくれる。


「時間がないのでお話しますね。

女王陛下、第一王女、第二王女それぞれ呪いがかけられています。

そしてすでに発動しています。」


女王陛下も王女様もみな驚いている


「陛下の呪いは3つ、内2つは発動しています。

王女様二人はそれぞれ一つずつで、呪いは発動しています。」


やばいな王女様ショック受けて倒れちゃった。


「問題は残陛下の残り一つの呪いが発動すると、呪いの効果が加速して3人とも生命力が吸い取られ数日で死んでしまします。」


陛下は覚悟した目をボクに向ける。

ボクは陛下の目を見つめ頷く


「残り一つの発動キーは陛下を解毒する事です。

こんな怪しい恰好をして言うのおかしいですが、ボクを信用してください。

必ずサリアス女王陛下を、フェリアス王女、チェリアス王女をお救いします。」


女王陛下はボクの手を握ろうと麻痺してる手を動かそうとする。

ボクは女王様の手を握る


「陛下、王女様今から解毒と麻痺を回復するエックスシールの飲んでもらいます。

これはボクが作った薬です。

飲むと身体が温かくなり効果が現れます。

その後は3人とも覚悟してくださいね。」


ボクはポルムにもエックスシールを人数分渡す。


「ポルムお姉さまは剣聖様と剣王様に薬を飲ませて下さい。」


ボクは念話でポルムに伝えていた。恐らく麻痺の酷い3人は自力で飲めないからと、そしたらポルムは飲める人間に渡す方を選んだ。


「わかったのじゃ」


ボクは陛下にエックスシールを飲ますが、予想通り麻痺して自力で飲めない

ボクは仕方なく陛下に謝罪して口移しで飲ますことにした。


「陛下失礼します。」


ブチュー

「!!!♡」


レロレロ

舌を喉の奥に・・


「♡♡♡」


ごくごく


よし飲んだ!もう少し流し込めば・・効果がでるはず


ごくごく


ホワーーン


よしもう大丈夫だ!


ボクは陛下から離れようとすると、陛下に強く抱きしめられ陛下からキスされる


ブチュー


「!!」

えー-!なんでぇー


「冒険者の・・少女よ感謝するぞ」


そう言ってボクを離してくれる


ボクは二人の王女にも


謝罪をし飲ませていく


「フェリアス王女様失礼します。」


ブチュー


「♡」

レロレロ

「♡♡」

ごくごく

もう少し飲んで

レロレロ

「♡♡♡」

ホワーーン


よし♪


「お名前お聞かせください冒険者様」


ギユー


フェリアス王女に強く抱きしめられる

おっぱいに顔が埋まるぅー-

「んー--」


「フェリアス!可愛い冒険者殿が窒息するわよ!離しなさい!」


ぷはぁー


いきなりびっくりしたよもう


早く第二王女も回復させてあげないいと・・


え?この子すでに目をつむり唇がわずかに動いてる・・


「あの… エックスシール飲ませるの陛下にお願いしても・・え?」


王女様涙が流れてる?


ボクがやった方がいいのかな?


「冒険者殿意地悪しないでチェリアスにもお願いします。」


「チェリアス様失礼します」


ブチュー

「♡♡♡」

レロレロ

「♡♡♡♡♡♡」

ごくごく

もう少し飲んで

レロレロ

「♡♡♡♡♡♡♡」

ホワーーン


よし♪


チェリアス様は回復したあと、ボクの前に正座をし頭を深々下げ、とんでもない発言をする


「冒険者様これから末永くよろしくお願いします。」


えー--!

何言ってるのぉーー!


「王女様、まだ完全に終わってませんから、それに王女様が、平民の冒険者にそのような事言ってはダメですよ!」


陛下はボクたちを見てニコニコ笑っている。


「陛下も止めてくださいよ!」


「何を行っておる冒険者殿、妾も娘も独身だぞ!殿方から・・じゃなかった、少女じゃった、キスをされれば嬉しいものよ」


え?ボクが男だってバレテル?なんで?


ピキ『あの女性何も鑑定も魔眼も持ってない、なぜわかるのライムもわからないの』


その事は後で考えるとして、今は先に呪い解除しないと・・


「陛下!王女様呪いの解呪ですが、時間もあまりないので、どこか安全なところないですか?

5つの解呪はさすがに魔力も時間もかかります。

それに解呪の間はボクも無防備になります。」


サリアス陛下は少し考え、剣聖と剣王を呼び寄せ話し合う。


サリアスは頷くと、二人は離れる。


「冒険者殿、ここより少し先に、ギマラスと言う町がありそのこの冒険者ギルドは信頼ができる。そこならここからそう遠くないがどうだ。」


え?ギマラス・・

しかも冒険者ギルドって・・


アウトぉーー


ボクはガックシ項垂れる

完全にばれる・・

しかし何でピンポイントで・・

はぁ・・・


ボクは諦めた、ここにいると、また襲ってくるかも知れないし

陛下を守る事優先いしないとだね。

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