第71話素材集め

次の日ボクは、ツラギ大森林に向かって走っていた。


ミルムのいた森には、いないって言ってたから、ポルムのいた森に向かってるけど、大丈夫なのかなぁ・・


ボクは、ミルムの中に隠れてスライム達がとんでもないスピードで移動している。

外が見えるようにミルムしてくれてるけど、この速度新幹線より早いんじゃない?


普通なら3日間くらいかかるのに、1時間で到着ってすご過ぎでしょ


ここがツラギ大森林か、確かに雰囲気が全然違う森が明るい密林じゃない


『よしみんな、素材集め優先するからね、見つからないように気配遮断よろしくね』


ボク達は素材を求め森の中を散策した。


ボクは久しぶりにみんなでばらけて探す事を提案した。


『みんなここまで奥に入って来たら、人間に会うことないから、バラける?』


『嫌』

『嫌』

『嫌』

『嫌』


えーー!

何でよ!


『みんなで探す方が早く集まるよ』


ピキ『ライムはマスターのサポートするから離れないの』


ピキ『パルムはマスターの剣、魔物を倒すの』

ピキ『エルムは危険からマスターのおっぱい守るの』

ピキ『マスターこの森猛毒噴射する蛇いるだから離れないの』


「ミレイよこの森は油断すると、即死するような危険な魔物いるのじゃ!あたいらと離れる危険なのじゃ」


そうなんだ、知らなかった。それでみんな離れないんだ…

でもギルドで危険な森の事言われなかったけど…


『ポルム何でギルドでこの森危険だって教えてくれなかったの?』


「この森は入口から浅いところは冒険者はよく入るけど、中層はポイズンレシアの吐く毒霧があるから誰も来ない」


「え?大丈夫なの?」


「毒霧はスライムに効かないのじゃ、ミレイはライムに任せるのじゃ」


ピキ『マスターはマスク付きフードに変えるから大丈夫なの』


おお!フードがのびて口と鼻が覆われる、目もゴーグルのようなもので保護される


うわー凄い!さっきより呼吸が楽になった。

目も痛くないし少し見にくくなったけど問題ない


『ライムありがとう』


ピキ『マスターここまで毒霧来てた。危なかったの』


え?毒霧って見えないの?でもこんな中

じゃマリウサギいないんじゃない?


「ミレイよこの森は中層にこの毒霧が広く発生していているが、深層の奥に行くと毒はないのじゃ」


なるほどね深層にマリウサギはいるって事ね、人間が入らないなら、沢山いそう


ピキ『毒はライムが浄化してるからマスターは大丈夫なの』


ほんと便利なスライム達だよ♪


『ありがとうねライム』


ピキ『マスター毒霧吸って毒素回ってるからライム達で浄化するの』


はい?ライム達で浄化?ちょっ言ってる意味わからな… はぅ


な!ライムが口の中に入ってくる…


パルムが身体全体を包み液体を出してすり込んでくる、ダメー!これローションみたいで気持ちよくなる


『むー!マスター気持ちよくなって嬉しそうなのエルムも頑張って吸出すの』


ペロペロ

チユウチユウ


やめーはぅー


ピキ『ミルムも吸うのぉーパクッ!』


ダメーー!


気持ちよすぎて立ってられない…


ボクは倒れるとポルムに抱き上げられる


「ミレイよ我慢するのじゃ!ただの毒霧じゃないのじゃ、ライムお姉様に任せるのじゃ」


ボクは久しぶりの快感にじっと耐えていた。

これ毎日やられると変な方向に目覚めるかも…

早く終わってぇー


ピキ『マスターもう大丈夫なの』

ピキ『パルムも終わったの』

ピキ『エルムはいつでも楽しめるからこれでいいの』

ピキ『ミルムの食事終わったの』


いつもの二匹は予想通りか…

ポルムはボクをお姫様抱っこしたままにやけてる?

こいつ何考えてる?


「ミレイは柔らかくていい匂いがするのじゃ」


クンクン

スウー

はうー


「ミレイの匂いは最高なのじゃー!もっと吸うのじゃー」


クンクン

クンクン

スウースウー

はうー


おいーー!ポルムお前は匂いフェチだったのかぁーー!


『ポルムお姉さまおろして下さい!もう大丈夫です!』


「えーー!嫌なのじゃーもっと吸うのじゃー!」


こいつ!


『ライムお願いこのままじゃ進めない』


ピキ『わかったの、ポルム止めるマスターの役に立たないの必要ないの』


「ごめんなのじゃ、少し調子にのっただけなのじゃ」


「わかったから早く降りして!」


何なのこの子達、ほんとまともなのライムだけって…

この先も仲間増えてこんな変態だったら…


やめー!変なフラグ立つ


ボク達はそのまま森の深層に移動し、マリウサギをみんなで協力して捕獲した。


今回は、継続的に集めたいから、この場所にミルムの転移座標の魔石を置いて、定期的に来る事ができるようにした。


捕獲して毛を刈られた、マリウサギは大人しくなりしばらく周りに留まっていた。


この子達…もしかして


『誰かこの子達と契約できない?』


ピキ『エルムと相性いいからやるの、マスター少し魔力もらうの』


マリウサギは大人しくずっと、ボクの周りに集まったまま離れなかった。


『ηδδΨδ…』

『キュイ』


ピキ『マスター終わったの、この子達マスターの事好きみたいだから、マスターの魔力少しあげた。』


『そうなんだ!ウサウサよろしくね♪』


キュイ

キュイ


アハハ可愛い~


『これからも、時々刈らせてもらいに来るから、よろしくね』


『キュイ』


ピキ『マスターの魔力ほしいって言ってるの』


ピキ『ライムに任せるの』


ライムちょっと…


ニョーーン


ぅうまた身体の中に入ってくる…

ああこれ、身体の中にあるボクの魔力塊…

これから採ってる?


ニョーーン


ピキ『できたの、これマスターの凝縮魔力塊なの』


うわー凄い虹色の玉だぁ


ピキ『ミルム達は、この綺麗な魔力を毎日吸ってるの』


おい!


ピキ『マスターこんなに綺麗な魔力塊見たことないの、これ人族じゃないの』


うわーマリウサギ達飛び跳ねてる


ピキ『みんな嬉しいの、精霊クラスの魔力吸えるから』


ボクはマリウサギに魔力玉を渡した。

ほんと嬉しそう…


ピキ『ここなら強い魔物いないから、この子達も大丈夫なの』


『ライムあの魔力玉はどれくらい持つの?』


ピキ『あの子達が100匹集まっても、1年は持つの、なくなったらここに来て、マスターが魔力込めれば回復するの』


えーー!そうなの?消えないんだ…


ピキ『マスター後シルクキャタピラーの素材もパルムに任せるの、その前に…の』


ニョーーン


な!はう…

またライムが入ってくる…


ニョーーン


はぁはぁ…


ピキ『マスター定期的に集めるなら眷属にするの、パルムにまかせるの』


ボク達は移動する、マリウサギも何故かついて来る


あ!いた。

シルクキャタピラーだ!


ピキ『ΨΨδδδηξ…』


パルムが何か言ってシルクキャタピラーが集まって来る。


うわー凄い数だ…


ピキ『Ψξδδηξ…』

『キーキー』


ピキ『マスター契約できたの、これでこの子達マスターの命令聞くの』


キャタピラーが集まり、その上にマリウサギが乗る、何か不思議な光景…


ボクはキャタピラー達にお願いをする


『これから定期的にシルクの糸がほしいの、出来たら糸玉にしてくれるといいなぁ』


キーキー

キーキー


ポンポン

ポンポン


え?何この綺麗に輝くような糸玉!

凄い直径30cmくらいある大きな糸玉だ…


これを集まった30匹のキャタピラーが口から吐いてくる


アハハ凄い凄い!


『みんなこれボクの魔力玉奪われないようにね』


ボクは魔力玉をキャタピラー達に渡した。


ボクが魔力玉をキャタピラーに渡した後周りに黄色い猿が集まって来た。


キキー…


ピキ『マスターこのイエローモンキー俺たちも仲間にしてほしいと言ってるの』


えーー!

何それ!だって猿何か役に立たないよ!


ピキ『ηηξΨξ…』


キキー


ライムが何か言うと、10匹くらいいた猿は消える。

しばらくして、今度は30匹に増えて集まって来た。


猿がボクの近くに何か投げて来る

ポンポン

ポンポン


何これ?

ん?

これモムの実だぁー!


ボクが驚いてると、猿が騒ぎだす


キキー

キキー


ピキ『Ψηηδηξ…』

『キキー』


ピキ『うるさいからライムが眷属にしたの、ここでマスターの必要な果実や薬草集める約束してくれたの』


おお!これなら確かに探し回らなくて済むからいいね。


ピキ『だからマスターまたお願いなのニョーーン』


あ!

はうーまた…


ピキ『マスターこれ渡すの』


はいはい…


『モンチッチ集まって!』


キキー


あんな呼び方でいいんだ!ハハハ


『これボクの魔力玉、いいこれからボク達がここに来たら素材集め手伝う事!それとこの子達と協力してみんなで守る事わかった?』


キキー


とりあえずほしい素材は集まったかな?


『じゃみんなまた来るから、死んじゃダメだからね、助け合うんだよ!』


キュイ

キーキー

キキー


よしこれで定期に素材確保できる♪


『みんな戻るよ』


ピキ 『マスターここにミルム転移ポイント置くの、少し待ってなの』


え?転移ポイント?ということは、いつでもここにこれるって事?

凄い…


ピキ『マスターできたの』


おお!じゃ戻るかな


『じゃみんな戻るよ』


ピキ『なのぉー』


ボクの移動は何故か、ポルムがボクをお姫様抱っこしてる状態だ。


移動する前にポルムがゴネタからだ。


はぁー疲れる…


ん?

あれ何か来た道と違うような…


『パルムこれどこに向かってるの?』


ピキ『知らないのポルムに任せてるの』


えーー!


「ミレイよあたいに任せるのじゃ!こっちが近いのじゃ!」


なら安心か…この森一番詳しいもんね


ポルムも強化して走ってる


タッタッタッタ…

タッタッタッタ…

タッタッタッタ…


止まった?

何で?まだ森の中だよ?


まさか…


「ミレイよ!迷ってしまったのじゃー!」


おいーーー!



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