第48話姉妹の告白とアイラの激怒

「オリビア様冒険者エミーアと言う方が面会を求めて来られています。」


オリビアは誰だと言う顔をしている


お母様はすぐわかったみたいで、嬉しそうにしている


ボクは更なる訪問者に嫌な予感がしていた。


オリビアが訪問者の事を考えていると、ミザリーが自分の元冒険者仲間だから大丈夫だと伝える



「オリビア彼女なら全く問題ないわお通ししてあげて」


オリビアは頷き指示をする


「デミオここに通してあげて」


ミザリーはレイとアイラを見つめニッコリ笑いアイラに話しかける


「アイラ頑張りなさいウフフ」


アイラはそれを聞いただけでわかったのかミレイの腕を取り身体を密着させる


「ちょっとアイラ何急に密着させてるの?」


「ミレイちゃんは静かにしてて!」


「はい…」


何なの?これから何か起こるの?


コンコン


「お連れしました。」


8人の女性冒険者が入って来て挨拶をする


「ウララバート冒険者ギルドに席を置くエミーアです!後ろに控えてるのは私のパーティーメンバーです!面会の許可を頂きありがとうございます」


パーティーメンバーを代表して挨拶をする冒険者にギルマスのオリビアさんも挨拶をする


「私がこのモルトン冒険者ギルドマスターのオリビアです、貴方の事はミザリー様から元冒険者仲間だと聞き許可しました。」



するとお母様が立ち上がり挨拶をした冒険者の女性に近づきハグをする


「エミーア久しぶりね、今回は冒険者として来たのね、ならこれで問題ないわね」



エミーアさんも嬉しそうに言葉をかわす


「はい!ミザリーお姉さま敬語なぞ不要です!エミーアと名乗ってるので冒険者仲間としてお願いします」


え?どういう事?敬語は不要?これ絶対ヤバい人だよ、ぅぅ帰りたい…ボクは目立たないようにずっと下を向いていた。


お母様がエミーアさんに話しかける


「エミーアどうしたの?こんな辺境の町にわざわざあなたが来るなんて、何かあったのかしら?」


ボクはちらっと顔をあげるとエミーアさんと目があった。


あれ?この人どこかで見たような気がする…


あの子供の冒険者も… どこだっけ?


ボクが考えてるとドキッとする会話が聞こえて来た。


「ミザリーお姉さまと同じですよ、凄い立派な活動してる小さな冒険者がいると聞いて、来てみたのです」


バチン


エミーアさんはそう言ってボクにウィンクしてくる


えーー!何この人ボクが目当てなの?


ど・どうしょう…


ピキ『マスターあの中にとんでもない子供いるのマスターの事ばれてるの』


ピキ『心配ないのみんな凄く綺麗な魔力してるの』


ピキ『エルムマスターがたべられないように守るの』


ピキ『ミルムあの子好きなのマスターも好きになるの』


エルムとミルムは相変わらずわけわからないし


『え?ボクの事ばれてる?男だってばれてるって事?』


ピキ『違うの人族じゃない事ばれてるの』


え?ボクのステータス変化あったって事?


まぁステータスを最終確認してから3年近くなるけど、いろいろあったからそれで成長したって事かな?


あんまし実感ないけど…今度みんなの分も確認しておいた方がいいかも


お母様とエミーアさんはお互いにパーティーを紹介し合う


「アイラですよろしくお願いします」

「私はシルフよろしくお願いします」

「メリルですよろしくお願いします」

「セレスですよろしくお願いします」


…………

………


みな自己紹介が終わり最後にボクが残る


え?これってどうなるの?お母さまを見るとニコニコ微笑んでるし、エミーアさん達はボクをずっと見てるしど・どうしたらいいのぉー


ボクは仕方がないので簡単に名前だけ言う事にした。


「あの初めましてモルトン冒険者のミレイです。」


ボクが名前を言った後すぐシルフさんが話しかけて来る


「はい!質問です!ミレイちゃんはいくつですか?私は12歳です、年上はお嫌いですか?大きい女性は好きですか?料理とか苦手ですが大丈夫ですか?」


え?なに?いきなり何質問してくるの?これお見合いなの?


お母様を見るとニコニコ笑ってるしどうすればいいのぉー


「お姉ちゃんばっかずるい!私はあの時ミレイちゃんの活躍見てなかったのに・・ミレイちゃんは年下は大丈夫ですか?私は料理が得意なの、好きな料理は何ですか?」


ガタッ


あ!アイラが立ち上がった。


「ちょっとあなた達何言ってるのよ!ミレイちゃんは私の事大好きなんだからそんな質問しても無駄よ!」


おい!アイラさん何言ってるの?確かに好きだけど妹としてだからね、それに子のセレスさんも積極的だし・・なんなのこの状態?


ボクはお母様に助けを求める


「あのミザリー様ボクまだよくわからないのでどうしたらいいですか?」


するとお母様ではなくエミーアさんがニコニコしながら話しかけて来る


「ミレイちゃんは聡明ですごく可愛いからモテモテね、知ってるかしら、バイスル王国は一夫多妻制なのよだから問題ないわよミレイちゃん」


え?何言ってるのこの人、ボク今は完全に女の子ですよ!


お母様がとんでもない質問をしてる


「エミーアは問題ないのかしら?二人がミレイちゃんと一緒になっても」


お母様なんて質問してるんですか!そんな言い方したらボクが男の子だって言ってるのと同じですよ、それにこの子達絶対貴族の子供ですよ、ボク今平民ですからね


「問題ないわ私としては是非お願いしたいけど本人が嫌なら諦めますけど、どうかしら二人とも」


シルフは嬉しそうに答える


「エミーアお姉様、私はあの時ミレイちゃんに一目ぼれしましたので、お付き合いをしたいと思います」


「ずるいですお姉様、私もあの時一目見て好きになりました。わたしもミレイちゃんとお付き合いします。」


するとアイラが暴走を始める


「二人とも何言ってるのよ!私なんか生まれた時から好きになったのよ!だから私が一番に結婚するの」


もう無茶苦茶だ!アイラわかってるの?ボクたち母親は違うけど兄妹なんだよ!結婚なんてできないからね・・え?そうだよね?


お母様がボクを見ながらニコニコ話して来る


「よかったわね、ミレイ一気に3人もお嫁さん候補が出来て」


エミーアさんも二人をけしかける


「シルフにセレスしっかりとミレイちゃんのハートをつかむのよ」


「「はい!お母様」」


えーー!この世界って兄妹でも結婚できるのぉー!まさか女の子同士でも結婚出来たりする?


「あのボク女の子なんで結婚なんてできませんから」


エミーアさんは嬉しそうに答える


「そうね女の子同士の結婚はさすがにできないわね、でも男の子ならできるわよ、もしミレイちゃんが男の子ならね」


ぎくぅ・・

え?これってまさか・・


バレテル

ダラダラ


一応聞いてみるか


『ライム達この人たちってボクあった事ある?身分とかもわかる?』


ピキ『マスターこの女の人この国の一番偉い女の人なの』

ピキ『マスターシルフの女の子は魔眼の持ち主マスターの事いろいろ知ってるの』

ピキ『セレスはマスターと絆深くするといい事あるの』

ピキ『マスターこの人エミーア違うエレミアなの凄くマスターに優しいの』


えーーこの国の王妃さまなのぉー


と言う事はあのパーティー会場での事全部知ってるんだ。


全部知ってるってばれてるって事じゃん


はぁー


ボクどうしたらいいのぉー

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