レイとスライム達の大陸横断編

第60話新たな旅立ちメナージェ密林

お待たせしました。第二章レイとスライム達の大陸横断編です。


一章の結末を少しお知らせして二章のスタートです。


☆・☆・☆・

モルトンの町その後・・・・


ミレイを捕らえようとした、ブライトンは、ライムの細工により魔道具起動と同時に爆発し、屋敷が崩れ瓦礫の下敷きになり死亡、雇われてた傭兵はほとんどが死亡、暗殺部隊も全員死亡という結末になった。


そして商業ギルドは、領主の調査官の調べで、ブライトンとのズブズブの癒着が発覚、全員が降格処分と1年間の無償奉仕となった。これは人員不足もあるが、本人達の強い反省と、自ら無償で働く事を申し出たからだった。


ブライトンが命令を受けていた貴族を調べる為に屋敷を調べるも何も出なかった。


結局ミレイを狙う貴族はわからず、不安の残る結末となった。


孤児院も皆ミレイの伝言を守り、全員ミレイが戻った時に誉めて貰うために洗剤作りを頑張っていた。


エレミアは王都に戻り主な官僚を集め緊急会議を行った。


モルトンでの事件を、ミレイが加護を受けている事は伏せ、あくまで新しく開発された洗剤が狙われた、モルトン洗剤強奪事件として説明した。


そして洗剤の開発者は、捕らえられていた屋敷の爆発に巻き込まれブライトンと共に死亡した事が伝えられた。


エレミアは陛下にだけ真相を話し、孤児院の件を全て自分に任せて貰った。


陛下はエレミアを環境特別大臣に任命した。エレミアは孤児院周辺を特別区にし関係者以外を簡単に近づけないようにした。


孤児院には小柄で優秀な黒百合部隊が護衛のため常駐し、孤児院周辺の警備は辺境伯が子供達を気づかい女性警備隊編成され巡回警護していた。


ミザリーは他の町の孤児をモルトンに移し子供達を見る成人女性達も厳正に調査してから派遣された。


そして孤児院で開発された、洗剤やポッドワームトイレは、少しづつだが広がりを見せ、バイスル王国は少しづつだが環境改善がされていった。


☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆☆☆☆☆☆


~ミレイの新たな冒険~


モルトンからメナージェ密林に転移したミレイ



ミレイたちはブライトンの屋敷で爆発で死んだと思われたが、あれは全てライムが魔道具を起動させたときため込んだ魔力が暴発するように細工して起こった。


ブライトンはミレイたちを転送させるために、地下室の床に魔法陣を書き込んでいたのをエルムが書き換えた。

ミレイたちは、ブライトンが魔道具を起動させた魔道具の魔力で、転移陣が起動しこのメナージェに転移したのだった。




メナージェの密林に転移したミレイたちは、ブライトンの屋敷で全員がほぼ魔力枯渇に近い状態で、ミルムが隠れ過した安全な場所で、気配遮断をかけて、全員深い眠りについた。


膨大な魔力を誇るミレイだったが、魔力吸引とその中で魔力を使ったため、魔力枯渇になり、久々の魔力障害で、ミレイもスライム達と同じように、深い眠りに着いた。


☆・☆・☆


あれ誰か呼んでいる・・


レイ・・


『ここはどこ?ボクはやっぱし死んだの?』


あ!最初にあった綺麗な女神様だ・・


ボクが目覚めると女神様が優しくボクを抱き占めてくれた。


『心配しなくても死んでないわよ、レイよく頑張ったわね、ずっと見てたわよ、あの子達とも楽しくやってるみたいねフフフ』


ボクは女神様に聞いてみた


『何で呼ばれたのですか?ボクいけない事したからですか?』


創造神ソレイユはレイに優しく話かける


『レイに会いたかったのと、少し伝えたかった事があって、ちょうどいいタイミングだったからこちらに呼び寄せたのよ』


ソレイユがレイにと会話を楽しもうと話しかけようとした時、ソレイユの横に3人の女神様が現れる


『あらもう来たのね、今からレイと会話を楽しもうと思ってたのに残念だわ』


ソレイユが現れた3人を紹介する


『この子はレイの今いる世界の管理する女神グランシアよ』


グランシアは優しく微笑みレイにハグをし話しかける


『レイのいる世界を管理するグランシアです。よろしくねレイ♡』


ソレイユはそれを見って微笑み次の女神を紹介する


『この子は別の世界を管理してる女神アルテリアなの、今はグランシアと一緒にレイの世界を管理してるわ』


アルテリアは凄い勢いでレイに抱き着く


『レイちゃん会いたかったわ神界でもねレイちゃんの事が人気でね、グランシアのサポート志願者が多くて大変だったわ』


ソレイユがアルテリアを諫める


『アルテリアちゃんレイを困らせるならベルトラストの管理だけにさせますよ!』


すぐに謝罪するアルテリア


『ごめんねレイちゃん♡』


ソレイユはアルテリアがレイから離れたのを確認してもう一人残った女神様を紹介する


『この子は女神じゃないけど、グランシアと同格の存在精霊王ファンティーよ、この子達に性別はないけど今はレイちゃんに好かれるように女神のような恰好そしてるみたいね』


小さい可愛い女神?精霊王ファンティーはレイの胸に飛び込む


『ずっと会いたかったのレイの魂見て大好きになったの』


ギュー


チュッ♡


えーー!


『レイの事いじめる人間は絶対許さないのだから、罰与えたの、レイのお願いもちゃんと聞いたから褒めて』


ほえ?

罰はよくわかんないけど、お願いって孤児院かな?だったら感謝しないとだね


『ありがとうございます。ファンティー様』


ナデナデ


精霊王様にこんなことしていいの?

でも喜んでるみたいだからいいか


ソレイユさんが微笑みながら話しかけて来る


『ファンティーは、あなたがあの世界に行ってから凄く楽しそうだから、よほどレイの事が好きなのねフフフ』


女神グランシアがレイに近寄り話して来る


『今日はソレイユ様にお願いして私たちを紹介してもらったのと、レイに伝えたいことがあって来てもらったの』


『伝えたいこと?』


『そうよ、あなたはちゃんとあの難しい子達と上手くやってるみたいだから大丈夫と思うけど、まだ増えるからあの子達もよろしくね』


ソレイユがレイの手をとり話す


『レイ私たちはずっと見守っているからね、その世界でしっかり経験を積むのよ』


ソレイユがレイの手を離すとレイの姿が薄くなり元の世界に戻っていく


最後に精霊王ファンティーが何かを言ったようだがレイには聞こえなかった。



☆・☆・☆


レイが目覚めると四匹のスライムが目の前でポヨンポヨンと揺れていた。


みんな元の姿に戻ったんだね、じゃ僕も下着と服を出してもらって擬態なしで行くかな


『ライムおはようーパルムもおはよう、エルムおは・・?』


何やってるのこの子は?わけわからない


大きく縦に長く伸びて水風船が地面に潰れるようにビチャンって


ビヨーーーン

バシャン


ビヨーーーン

バシャン


???


『ねぇエルム何やってるの?』


ピキ『マスターの成分全体に広げてるのぉ』


あそう・・全く意味わからん


『ミルムおはよう・・・』


またこいつ変な事してるし・・


『あのぉーーミルムさん何してるのかな?』


ピキ『マスターの新しい下着どれがいいかいろいろ試してるのぉ』


おお!と言う事は女の子は無しになったんだ、やったね


『やっと男の子の姿で歩けるんだね嬉しいよ』


ピキ『何言ってるの違うのねミルム女の子にしてその上に下着付ける練習なのこんな感じ』


ポヨン


ピキ『マスター嬉しい?エロ喜ぶの』


やめろー何考えてるミルムは!紐パンでしかも透けてるじゃん!こいつどこでそんな知識覚えた!


『ミルムそんなの嬉しくないから普通でいいから男の子の下着でお願いします』


ピキ『嫌なの』


即答かよ!


『ミルムお願い』


ピキ『嫌の!』


こいつ!また女の子で行くの?はぁーボク主だよね?まともに言う事聞いてくれるのライムだけっておかしくない?


もういいや、こんな不毛なやり取り無駄だし、今いる場所の状況確認して、これからどうするか決めて孤児院に戻らなきゃね


ボクたちはミルム達のおかげでブライトンの屋敷から転移してミルムの住んでたメナージェの密林に来た。


なんかずいぶん長く寝てたような気がする… あれからどれくらい寝てたのかな?町に行けばわかるのかな?


あと寝てる時、女神様に呼ばれたんだよね… また仲間が増えるって・・不安しかないんだけどぉ・・


次はライムみたいな素直な子が来ますように・・




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る