第28話ミレイは孤児院を助けました。
ボクはギルドから、女の子を抱きかかえ周りに人がいない場所まで移動して、女の子を降ろした。
ボクはライム達にいろいろお願いをして、周りから見えなくしてもらった。
パルムの水魔法で、この子の外傷を綺麗に洗い流してもらって、ライムが作った高品質のポーションを飲ませた。
「これ傷とかも回復するポーションだから安心して飲んで」
ゴクゴク
パァーーン
うわー何このポーション抱いてるボクまで身体が温かくなる凄いなぁー
ボクは女の子が回復するのを待った、暫くすると女の子が気がついた。
うぅ・・
「ここはどこ?あなたは誰なの?私を助けてくれたの?」
ボクはギルド前での出来事を説明すると女の子は凄く感謝してきた。
「お姉ちゃんララを助けてくれてありがとう」
「うん♪よかったララちゃん、ボクはミレイ小さいけど、10歳だからたぶん年上だと思うけど、ねぇどうして回復ポーションがいるの?
よかったら教えてくれる?」
女の子は、頷きボクの手を握り懇願するように話して来る、この子必死になる理由何だろう
「孤児院の先生が病気で倒れて、私達の面倒みる人いなくて…
みんな何日もご飯食べてなくてぅぅ…
お姉ちゃん先生を治して!
みんなを助けて!
私お金ないからお姉ちゃんの奴隷になるから、 なんでもするから先生をみんなを助けてください・・ぅぅ」
ボクは女の子をギユーット抱きしめ、安心するように言った。
「大丈夫だから、ボクが先生を助けてあげるから、その前にこれを飲んで」
『ライムエナジーポーション出して』
ピキ R『なのぉ』
ボクは、フードコートのポケットの中でライムから渡された、ポーションを受け取り女の子に飲ませる
ゴクゴク
「ふわーあんなにお腹すいていたのにご飯食べて元気いっぱいな感じがする…
身体に力がみなぎって来る」
女の子の身体が、完全に回復したのを確認して、孤児院に案内するようにお願いした。
「ボクは、ララが最初にのんだ回復用ヒールポーション、さっき飲んだエナジーポーション、他にもポーション持ってるから、みんなを助ける事できるから孤児院に案内してくれる?」
女の子は嬉しかったのか、泣きながらボクに抱きついて来る
「うわーーーん、誰も助けてくれないから諦めてたのぉ」
ボクは、抱きしめ頭を撫でながら、もう大丈夫だからと、安心するようにいい続けた。
孤児院て、こんな小さい子供たちだけなのかな?
なんか凄く心配だな・・
暫くすると、女の子も落ち着いたのかボクの手を握り歩きだした。
「ミレイお姉ちゃんありがとう、わたしララ8歳だけどお姉ちゃんより大きいねアハハ、ほんとにお姉ちゃん10歳なの?
孤児院にいる5歳のミミと同じくらいなのに・・
凄いね薬も作れて、私を怖い冒険者さんから助けてくれて・・・
みんなをよろしくお願いします」
「うん♪任せて!」
ボクは頷きララに案内され孤児院に着いた。
孤児院は、移転した教会の後を使ってる見たいで、敷地も広く建物の周りに小さな畑がいくつかあった。
うーん敷地広いけど建物ボロボロ、今にも崩れそうな感じだけど、大丈夫なの?
それに畑もあるみたいだけど、荒れてるこれヤバイかも・・
町長さんとか、責任者の人何してるの?
この状態知らないの?
「ここだよ、みんなぁ先生を治してくれる人連れて来たから」
女の子は叫びながら入って行った。
暫く待ったけど返事はない、ボクは心配で後を追いかけ孤児院に入って行った。
ララが一人の少女に、すがりついて泣いていた。
たぶん仲のよかった子供だったんだろう
ボクはその姿を見ながら孤児院の中を見て回った。
そこは酷い状態だった。
子供たちを見てた先生が倒れて、年長の子供たちで頑張ってやってたのか、その子達も倒れていた。
その他の子達も、疲労なのかなんなのかわからないが、倒れて起き上がって来ない。
小さい子供たちもみな意識はあるが、動こうとしない。
恐らく動くだけの力がない?
どの子供も痩せ細っていた。
食堂には、何日前の食べかすかわからない物が付着し台所には、たくさんのハエの類の虫が多数集まり、部屋の隅には糞尿の後が沢山あった。
不衛生な環境で、子供たちは辛うじて生きている状態だった。
先生の部屋には病気で食事もとれず、やせ細った大人の女性が横たわっていた。
ボクはこの惨状を見て泣きそうになった。
こんな事になってるなんて…
これはほんの一部かもしれない、他にもこんなひどい状態の人達が、いるかもしれない・・
ボクはそう思うと、この町の生活に苦しんで薬も変えない人達を、助けてあげたいと思った。
『決めたのね!ボクはまず孤児院の先生や子供たちを助けて、孤児院を綺麗にする。
この環境を変えてみんなの意識改革して、それを町にそして領地に広げるの!
衛生、環境、衣服、食事これら全てを変える!』
だいたいこの世界の人族の平均寿命が40歳未満だし。
小さい子供の死亡率が70%なんてひどいよ・・
うん絶対何とかしよ!
文明レベルが低すぎるのは、この世界の環境のせいかも…
それにしてもこの状態、援助とかされてたの?
これ町の責任者知ってるのかな?
知らないってなったら、ボクがお父様に代わって懲らしめる?
いろいろ調べる必要あるかも・・
『いろいろ考えすぎちゃったけど…
この人が先生かな?
かなり酷い症状だね、早く飲ませてあげなきゃ』
ぅぅぅぅ
「先生これを飲んで下さい」
ゴクゴク
ポワーー
『ヒールポーション人によってこんな反応するんだ』
ボクは先生の身体をライムに確認してもらった。
『ライムこの人の身体の状態チェックしてくれる』
ピキ R『わかったのぉ』
ボクは先生の身体に触れ、ライムがボクの身体を通して確認している
ピキ R『この人の中に弱らせる原因もうないの、マスターあとエナジーポーションで元気になるの』
『わかった、ライムありがとう』
ボクは先生に、エナジーポーションを飲ませた後、身体が弱ってる子供達にも飲ませて回った。
「みんな、これ元気になるポーションだから飲んで」
ララが心配そうに聞いて来る
「お姉ちゃんみんな助かるの?」
ボクはララの手を取り安心させる
「もう大丈夫だから、お姉ちゃんの薬よく効くから」
ここまで酷い状態になった原因は、後で聞けばわかるから、先にこの糞尿と食堂の臭いのを、綺麗にするかな
「ララ、もう大丈夫だからみんなのところに行ってあげて、お姉ちゃんは少しやる事あるから」
ララは嬉しそうにみんなが眠る部屋に入って行った。
ボクは必死になって、走り回ってたララも休ませるために、エルムに睡眠魔法を部屋全体にかけてもらう
『エルムは補助魔法全般使えるんだよね』
ピキー E『エルムたちは、特別なスライム、みんな得意魔法は沢山あるの、マスタ困ったらみんなに言ってほしいの、睡眠魔法任せてなの』
さてと、みんな眠ったし、まずこの劣悪環境変えてあげないと、また病気になる。
ボクはまず、遊び場と思われる大きな部屋に入った。
この部屋も糞尿酷いなぁ
ボクは、スライム達の能力をフルに使って孤児院を綺麗にして行った。
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