第30話 高校生編
俺と涼加は、ショピングセンターの外れにあるバイク専門店に向かった。店内に入り涼加が話しかけてきた。
「颯真君。ここで何を買うのですか?」
「そうだな。まずはヘルメットだな。」
俺と涼加は、ヘルメットがずらりと並ばれているコーナーにやって来た。
「ヘルメットだけにいろんな種類があるのですね。」
「そうだな。いろんな種類があるからどれを買うのかめっちゃ悩むからな。」
「そうなんですね。颯真君はどんなのを被っているのですか?」
「そうだな。最近だと翔梧と行くことが多いから、通話ができるヘルメットを被るかな。」
「そうなんですね。通話ができるヘルメットっていいですね。」
「確かにそうだな。男だけのツーリングの時に優花も来て、通話ができないと拗ねたからな。」
「優花さんは、確かに拗ねそうですね。それなら私も同じ物にします。」
「別に同じやつにしなくてのいいのに。」
「私もみんなと通話しながら行きたいので同じ物を買います。」
確かに一人だけ通話に参加できないと楽しくないからその方が良いかもしれない。
俺たちは優花のヘルメットを選び終わり、あとは翔梧のお使いと涼加の必要なものを選び、レジに向かった。
「本当に良いのですか?奢ってもらって。」
「別にいいよ。涼加はお金持ってきているのか?」
「持ってきてはいますけど、そんなに多くは・・・。」
「だからここは俺に奢らせてくれ。またいつか奢ってもらうから。」
「分かりました。いつか奢ります。その代わりちゃんと貰ってください。また前回みたいに逃げないでくだい。」
「分かった。必ず貰うよ。」
俺と涼加は、バイク専門店でお買い物を済ませ、まだ帰る時間帯ではなかったので、近くのショピングセンターに向かった。
「まだ時間があるのでショッピングセンターに行きます。」
「確かにまだ時間があるからショピングセンターに行くか。」
「はい。」
近くのショッピングセンターの中に入り、いろんな店を回った。たまに飲食店の商品を食べながら歩いていたら、ゲームセンターの前で涼加が話しかけてきた。
「颯真君。ここに寄ってもいいですか?」
「ゲームセンターか?」
「はい。一度も行ったこともないので。」
「そうなんだ。それなら寄ってくか。」
「ありがとうございます。初めて行くので楽しみです。」
「それじゃ行くか。」
俺と涼加は、ゲームセンターの中に入り、レース系やシューティング系をやり、ゲームセンターの中を回っていると涼加がクレーンゲームの方を見ていた。
「やりたいのか?」
「いや。ちょっと気になってて・・・。」
「それならやるか?」
「全然大丈夫ですよ。」
「そんなこと言うなって行くよ。」
「分かりました。」
俺と涼加はクレーンゲームのところにやってきた。
「本当に良いのですか?」
「別にいいよ。それで何か気になるやつはあるか?」
「そうですね。これが気になります。」
涼加が指したのは、ブサカワのキャラクターのところだった。
「この台が気になります。あまり可愛くないのに何故か無性に愛くるしく感じるからこれにしたいです。」
「そうか。それならやってみるか?」
「はい。」
涼加は、初めてやるので悪戦苦闘している。
「中々取れないです・・・。」
涼加は、少し落ち込んでいたのでここは俺が取ることにした。
「それなら俺が取ろうか?」
「全然大丈夫です。無理しないでください。」
「得意だから気にするな。」
「分かりました。」
俺は、涼加が苦戦していた台に行き、お金を入れた。涼加は、パンダのぬいぐるみを取ろうとしていたので俺はそれを狙った。最初は取りやすい位置にずらし、二回目に取ることができた。
「はい。あげるよ。」
「ありがとうございます。大切にします。」
涼加は、嬉しそうにぬいぐるみを抱いた。
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