白熊のいる日常

作者 黒本聖南

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★★★ Excellent!!!

タイトル通りのお話です。白熊がいます。

主人公・白雪茉冬には可愛い妹(?)・茉白がいる。その茉白は、白熊だった。
えっなんで白熊がふつうに妹としているの!? お父さんとお母さん(白雪家の父母は人間です)、白熊産んだの!? というツッコミは無粋。この世界には白熊以外に黒熊もいるし、普通に熊が人間のように暮らしている世界なのです。
ペット、ともちょっと違い、熊たちは人間と言葉で意思疎通することができます。

そんな姉妹(?)のほのぼのとした日常が穏やかな筆致で描かれています。
時系列順というより、様々な年齢の茉冬と茉白の姿を一話ごとに切り取っているのもなかなか面白いところで。
では、姉妹一人と一頭の世界に閉じているのかというとそうでもなく、姉妹の兄であり茉白をこよなく愛する吹雪、兄妹の母である小冬や、茉冬が淡い思いを抱く暖、茉白がLOVEの目で見る黒熊の寒太など、様々な人物が出てきて飽きることがありません。

読み進めることが日々の癒しだったので、読み終わってしまって若干寂しく。続きを待っています〜。
本当に癒し系のお話で、おすすめです。

★★★ Excellent!!!

もしも白熊が日常に溶け込んでいたら?
喋るし懐くし元気だし、そしてモフモフ。そんな夢のような生き物が家族として加わっていたら?

この物語は、そんなちょっとファンタジーな世界の家族のお話。
白クマの女の子、茉白と姉妹のような茉冬。そして、彼女の家族たちと友人たち。
あったかくて優しい、日常のような非日常の物語です。

何処から読んでも癒される。そんなハートフルストーリーは如何でしょうか?

★★★ Excellent!!!


元気いっぱい、無邪気で可愛くて、柔らかい。
いつもそばで癒してくれる、真っ白な小熊ちゃん。

可愛すぎるこのもふもふちゃんが、もしもアナタの家族だったら——。

寒い冬はココアを一緒に飲んで、春は花びらの散る中で隠れんぼ。
あったかいね…幸せだね。

白熊の妹を溺愛するお兄ちゃん、兄と白熊の茉白に翻弄されるヒロインの茉冬。
ふたりの愛情に包まれた無邪気な白熊・茉白との、一人と一頭の毎日が穏やかに綴られます。

白熊ちゃんがただただ可愛いだけじゃなく、茉冬の細やかな心情描写と美しい情景描写、そこに元気な白熊ちゃんの無邪気さが絶妙に溶け合って…なんとも優しい余韻が読み手に届きます。

柔らかな気持ちで眠りに就きたい夜にも、是非おすすめですよ♡