★★★ Excellent!!!
ほのぼのとした日常です。白熊がいるけど。 月船みゆ
タイトル通りのお話です。白熊がいます。
主人公・白雪茉冬には可愛い妹(?)・茉白がいる。その茉白は、白熊だった。
えっなんで白熊がふつうに妹としているの!? お父さんとお母さん(白雪家の父母は人間です)、白熊産んだの!? というツッコミは無粋。この世界には白熊以外に黒熊もいるし、普通に熊が人間のように暮らしている世界なのです。
ペット、ともちょっと違い、熊たちは人間と言葉で意思疎通することができます。
そんな姉妹(?)のほのぼのとした日常が穏やかな筆致で描かれています。
時系列順というより、様々な年齢の茉冬と茉白の姿を一話ごとに切り取っているのもなかなか面白いところで。
では、姉妹一人と一頭の世界に閉じているのかというとそうでもなく、姉妹の兄であり茉白をこよなく愛する吹雪、兄妹の母である小冬や、茉冬が淡い思いを抱く暖、茉白がLOVEの目で見る黒熊の寒太など、様々な人物が出てきて飽きることがありません。
読み進めることが日々の癒しだったので、読み終わってしまって若干寂しく。続きを待っています〜。
本当に癒し系のお話で、おすすめです。