第33話  鍛治区画

世間一般的には王宮?領主館?となる建物は今や王都の城より大きくなっていた

帰るたびに街が変わっていく様な気がするんだけど

「アイチさまそれは間違いないと思われます、ドワーフの鍛治区画までできている様です」

「えぇ〜、早くない?」

「優秀なメイドのおかげです」

と戯けて言うトウカ

真北辺りにあった城は少し西に移動して北東に鍛治区画ができている

一番城の東側で鍛治区画との堺に地孤の家を作り民家の中心部に共同の鍛治作業場がある

それが本当に馬鹿でかい

建物内真ん中もまた広く開けてある

持ち寄って此処で組み立てれる様にだ

戦艦すら此処で組み立てれる広さだ

道理で城が西に移動する訳だ

中央に十時に通路ができその周りに家事職人たちの工房というか、作業場がある

地孤の作業場は自宅と続いている

作業場の周りにドワーフの住む家が建てられている

また新たに家事職人になりたい者などもこの区画に住める様になっている

この街の入り口は南門と西門だけになった

以前は東門もあったが鍛治区画を作った為閉鎖したみたいだ

いきなり攻めて来た時に武具などを奪われない為だ

通常に攻めて来るなら南門か西門からしか攻めて来れない

当然ワイバーンなど使役して空からの襲撃にも備えてある

そもそも結界を張って外からは見えにくくしてある

こちらからは丸見えなので迎撃できるのだ

此処の中心部である八角形の都市には戦えない者たちが中心だ

とは言っても基本魔物のため女性だからといって人間族の戦闘できない女性とは全く違う

街としての戦力は大きい

人口はまだまだ少ない

当然産業もない、鍛治があるがまだ商売にするほど余裕がない

鍛治師の育成が急務なのだ

これができれば産業として活動していけるだろう

現状食料や素材は地産地消だ

そういえばワイバーン狩ったおかげでドラゴンのウロコを使った鎧が完成した

ドラゴンの皮を使ってローブを作った

これは地孤の錬金が物を言っているようだ

普通に作っても硬い、ゴワゴワして着づらいのだ

素材を柔らかくするのが一番大変らしい

今のところ地孤しかできないようだ

その装備品は重要な人にしか渡せていないけど

ドラゴン狩りに行こうかしら

取り敢えず王都奪還だな

いつまでも王様近くにいると面倒だから

さっさと王都に帰って貰おう

次いでにトウカも王女として幸せになって貰おう

王都に帰れる作戦開始だな

とベッドで考えていたら、いつの間にか入って来たトウカに思いっきり両ほっぺをつねられた

リスのようにほっぺをふくらまかせて、この口が言って言っているのですか?この口が

と怒💢してる

これは本心であるが悪いから心で謝る

トウカは心がわかるので口に出さなくても心で謝れば伝わる

「でも、たまには口から聞きたいです」

とまたむくれる

そこが本当に可愛い


可愛いは正義

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る