わたしたちは、まだ

@jumpxxx59

第1話

「ここのお店好きだよな。」


黒いスーツを着こなして右手にハイボールを持ちそう言った。ハイボールが入っているコップの氷が揺れカランという心地よい音が響いた。

彼はネクタイを緩め、ハイボールを一気に口にする。


「雰囲気がね。一見怪しい感じに見えるけど、入ってみると全然そんな事無くて。」


私は周りを見渡してそう言った。


同時に甘い香りが漂った。甘ったるいものではないなにか。私がここのお店に来る理由はそれが好きだからかもしれない。


「レモンサワー1つ。」


目の前にいたバーテンダーにそう言った。


そうそういえば、一緒に呑んでいるのは半年くらい前に逆ナンしたサラリーマンでそれから気付いたら付き合っていた。

バーテンダーがサワーを私の前に置く。

私はカラン

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