第60話 悪魔男爵


【229日目 悪魔の魔境の西端 午後7時頃】


 大悪魔タンニーンは魔境核のある魔境中心部のある東に向かってバタバタと走って去っていった。




 ところがハエ男爵がマイホームのすぐ近く高度10mでホバリングしながらジッとしている。調教しているから私の命令 を待っているのか。じゃコイツの調教を解除してー



「アリス様。このハエは役に立つかもしれませんよ? かなり強いですし。しかもアリス様の眷属悪魔になってますよ?」


「そうなの? どれどれ。ステータス!」



名前 悪魔男爵

種族 悪魔(性別なし)

年齢 2488326315体力C魔力C

魔法 闇弾6恐怖6嘔吐6回復6

   ステータス1暗視2探知3

   魔法防御4防御6念話2飛行6

   睡眠5悪魔通信5魔獣調教1

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性6麻痺耐性6毒耐性6

   恐怖耐性6嘔吐耐性6防御6

称号 魔獣の調教師

   亜神(時空)アリスの眷属悪魔



「確かに。かなり強いってコイツも25億年くらい生きてる。悪魔って寿命無いのかな。恐怖6嘔吐6という魔法が『気持ち悪い吐き気がするような音をたてながら飛ぶハエ』と言われる原因か。こんな恐ろしい魔法があったんだね。で、キアラさん。コイツ欲しいの?だったら魔獣調教あげようか?」


「いいですか? 最高に気持ち悪いですけど使えそうだから。コイツに念話と神託付けてもらえます? あとコイツが持ってる魔術もらっときましょうよ?」


「うん。恐怖6と嘔吐6は若干気が進まないけど神域から転写できないなら採っておくべきか。あと、どうせ使役するなら強い方がいいから強化もしておこう。これだけ強いと使い捨ては勿体無いからね。じゃーそれぞれ持ってないもの転写!」



名前 マルチナ 

種族 人(女性) 

年齢 15  体力G  魔力F

魔法 闇弾6水弾7光弾7土弾7風弾7

   火弾6恐怖6嘔吐6悪魔通信5

   ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5

   探知5魔法防御6念話5飛行6

   睡眠5魔獣調教1

身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性6嘔吐耐性6

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 亜神(時空)の一部となっているマルチナの分身(劣化)

   魔獣の調教師



名前 キアラ・アルタムラ

種族 人(女性) 

年齢 14  体力G  魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾6

   闇弾6回復5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行6

   睡眠5神託5動物調教5魔獣調教1

   悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   恐怖耐性6嘔吐耐性6反応速度5

   防御7老化緩和6

称号 マルチナの侍女

   亜神(時空)アリスの第2使徒

   動物の王 魔獣調教師

   亜神アリス軍団少尉



名前 グレタ・アルタムラ

種族 人(女性) 

年齢 35(身体年齢35)体力G魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾6

   闇弾6回復5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御5念話5飛行6

   睡眠5神託5動物調教5魔獣調教1

   悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 マルチナの侍女頭

   亜神(時空)アリスの第1使徒

   亜神アリス軍団少佐

   動物の王 魔獣調教師



名前 サーラ・ビアンコ 

種族 人(女性) 

年齢 21(身体年齢21)体力G魔力F

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾6

   闇弾6回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行6

   神託5魔獣調教1悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 ビアンコ男爵家長女

   ジェダイト公国軍中尉

   亜神(時空)アリスの第3使徒

   亜神アリス軍団中尉

   亜神アリス軍団士官候補生指導官

   魔獣調教師



名前 エミリー・ビアンコ 

種族 人(女性) 

年齢 18  体力G  魔力F

魔法 神楽5回復5睡眠5ステータス5

   暗視5遠視5隠密5浄化5結界5

   探知5魔法防御6念話5飛行6

   神託5悪魔通信5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性7麻痺耐性7毒耐性6

   反応速度5防御7老化緩和6

称号 ビアンコ男爵家2女

   亜神(時空)アリスの巫女長

   亜神アリス軍団士官候補生



「グレタさんとサーラさんは悪いけど魔獣調教入れたよ。悪魔男爵を調教で縛るのに私と使徒3人で4重に調教掛けたいから。じゃ3人それぞれ魔獣調教掛けてくれる?」



「りょーかい! 調教ーそこのハエ!」


「調教ー黒ハエ!」


「調教ーハエ男爵!」




名前 悪魔男爵

種族 悪魔(性別なし)

年齢 2488326315体力C魔力C

魔法 水弾7光弾7土弾7風弾7火弾6

   闇弾6恐怖6嘔吐6回復6

   ステータス5暗視5遠視5隠密5

   浄化5結界5探知5

   魔法防御6念話5飛行6

   睡眠5悪魔通信5魔獣調教1

   神託5

身体強化 筋力6持久力6衝撃耐性6

   睡眠耐性6麻痺耐性6毒耐性6

   恐怖耐性6嘔吐耐性6防御6

   反応速度5

称号 魔獣の調教師

   亜神(時空)アリスの眷属悪魔

   第1使徒グレタの眷属悪魔

   第2使徒キアラの眷属悪魔

   第3使徒サーラの眷属悪魔



 ふむふむ。ちょっと強くなりすぎちゃったかな? しかも体力C、魔力Cというのが凄い。空飛ぶ砲台として使えるね。言わば米空軍ACー130局地制圧用攻撃機か。キアラさんの言う通り確かに役に立つかもしれない。









 私、グレタ、キアラ、サーラ、エミリーは縦列となって長距離走行モードで走行してアンバー高原の北東端をひたすら北上している。


 このまま進めばオーバル公国の南東端。フローライトに着くはずだ。右を見るとハエ男爵が高度5mの低空飛行で追随している。





 なんか目障りだな。しかも羽の音がメチャクチャうるさいうえに癇に障る 。暴走族みたいだ。私は美少女の亜神なのにコイツが側にいるだけで邪神っぽく見えてしまうかもしれない。


 何しろコイツは本物の悪魔。悪魔を眷属にしている邪神と言われれば言い訳は難しいかもしれない。見えないところに置いておくか。





「ハエ男爵! 我々の上空20メルトで追随。隠密で存在を秘匿しつつ周囲を警戒監視せよ! あと音も煩いから小さくしろ!」


「ちょっと待ってもらいたいマスターよ。

マスターが調教を解いてくれないから我が主人タンニーン様に相談したら、そのまま亜神アリス様のお側で仕えるよう命令されたのである。

だから横にいたのに。20メルトも離れたらお側ではなくなるのである」


「ハエ風情がなんと僭越な。使徒や巫女であってもアリス様から遠く離れて使命を果たしているというのに。

そこのハエ! 第1使徒グレタが命ずる! サッサと上空に行って言いつけられたとおり隠密で身を隠して警戒監視を行うのだ! あと、その気味の悪い羽音を小さくして聞こえなくしなさい!」


「分かったのだ。行けば良いのだろう行けば」



 ハエ男爵はハエ独特の耳障りな騒音を一際大きくさせながら上空に昇っていった。


「グレタさん。あのハエ。大悪魔タンニーンに相談したって言ったけど。いつ相談したのかな?」


「そういえばそうですね?」




『ハエ男爵。貴様、大悪魔タンニーンとどのように連絡をとって相談したのだ?』


『マスターグレタか。もちろん悪魔通信である。イースにいるならどこに居ても即時に通信できるのである』




 なんと。それは役に立つ! 試してみよう。



悪魔通信ー『大悪魔タンニーンよ。聞こえるか』


『む。亜神アリスか。悪魔通信が使えるのか。流石であるな。なんだ』


『悪魔通信の機能確認だよ。特に用はありません。じゃーまたね』



 この悪魔通信は使える!





♢♢





 あと10kmくらいでフローライトという地点で野営することにする。全員でマイホームに入って食事は簡単にすませるため物質創造でハンバーガーセット人数分とホールピザ一枚を出して夕食。その後は新しく手に入れた魔術や強化された魔術の確認をしたりしながらゆっくりと休憩。就寝した。




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