第34話 第3使徒(2)
【39日目 午後1時頃 シリトン郊外演習場】
昼食を食べ終わった私たち。食器を一箇所に集めて貰って浄化5を打ち込んでキレイにする。この手の魔力の無駄遣いは神力をメインで使って魔法は補助的位置付けの私の仕事だ。
さて。まずサーラさんの強化をしておこうかな。グレタさんを標準にしよう。
「サーラさんちょっと来てもらっていい?強化しようと思うから」
「はーい♪お願いします!」
「じゃ行くよ。強化に必要なものー転写!」
名前 サーラ・ビアンコ
種族 人(女性)
年齢 21 体力G 魔力F
魔法 水弾5光弾5土弾5風弾5火弾5
闇弾5回復5睡眠5ステータス5
暗視5遠視5隠密5浄化5結界5
探知5魔法防御5念話5飛行5
神託5
身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5
睡眠耐性5麻痺耐性5毒耐性5
反応速度5防御5
称号 ビアンコ男爵家長女
ジェダイト公国軍中尉
亜神(時空)アリスの第3使徒
亜神アリス軍団中尉
「あとグレタさんキアラさんもちょっと来て。神託入れておきましょう。」
グレタ、キアラに神託 転写!
名前 グレタ・アルタムラ
種族 人(女性)
年齢 35 体力G 魔力F
魔法 水弾5光弾5土弾5風弾5火弾5
闇弾5回復5ステータス5
暗視5遠視5隠密5浄化5結界5
探知5魔法防御5念話5飛行5
睡眠5神託5
身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5
睡眠耐性5麻痺耐性5毒耐性5
反応速度5防御5
称号 マルチナの侍女頭
亜神(時空)アリスの第1使徒
亜神アリス軍団少佐
名前 キアラ・アルタムラ
種族 人(女性)
年齢 14 体力G 魔力F
魔法 水弾5光弾5土弾5風弾5火弾5
闇弾5回復5ステータス5
暗視5遠視5隠密5浄化5結界5
探知5魔法防御5念話5飛行5
睡眠5神託5動物調教5
身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5
睡眠耐性5麻痺耐性5毒耐性5
反応速度5防御5
称号 マルチナの侍女
亜神(時空)アリスの第2使徒
動物の王
亜神アリス軍団少尉
「じゃ、そろそろマイホームから出て宿舎に帰りましょう。皆んな大丈夫かな?」
「はーい♪」「大丈夫!」「大丈夫です!」
「あははは。なんか楽しい」
「では大型偽装用障壁、馬車との間に我々を隠すように出ろ!
監視用開口部閉鎖、出入り用開口部展開!
開口部から出て来るところ見られたくないからね。」
フィリッポ傭兵リーダーと司令官を開口部から外に出して全員マイホームから出る。
「開口部を閉鎖、障壁解除してっと。フィリッポ傭兵リーダーと司令官に治癒!」
治癒の効果で全快したフィリッポ傭兵リーダーと司令官は元気に起き出した。
「あれ?俺はどうして?」
「おお、皇女姉君を演習場から避難していただかないと!」
「皆さん、賊は既に逃げて行きました。怪我人も死亡者もなく無事ですよ。安心してください。」
立ち上がって自分の身体に異常がないか確かめている二人。
「さ。馬車の方に行きましょう。もう宿舎に帰りたいです。少年傭兵の皆さんも一緒に行きますよ。長時間の視察台警備ありがとう」
ニッコリ微笑んで馬車への移動を促す。
『カルロネ司祭、聞こえますか』
『は、聞こえますアリス様』
『我々は宿屋「高目」に戻ります。そなたとは別行動になりますがマルチナ皇女の件。まかせたので良きにはからうように。
それから遠距離になると念話使えないので神託を使います。神託5なら双方向通信が可能です。
で、そなたには弟子を取って常時行動を共にしてもらいます。南部方面軍司令部のサーラ・ビアンコ中尉です。サーラ中尉の部下若しくは仲間が加わるかもですが弟子にして下さい。目的はそなたとの同行です。よろしいですね』
『ははー。おまかせください。ジラルディ首席情報官には既にアリス様と良好な関係を構築してジェダイトとは敵対しないよう誘導しておきました的な説明をして安心させております。
まさか全てバレているとは知らないのでアリス様におかれては口裏を合わせていて頂きたいのですじゃ』
……分かったよ じゃサーラ中尉の件はまた連絡するからよろしく これ神託だけど届いてたら神託で返事して
……おお 届いております サーラ中尉のことおまかせくだされ 弟子が常時共に行動が無理なら養子にしてでも対応して見せますぞ
……養子はサーラさんが嫌がるかもだから本人の意思を尊重するように 神託終了……
ゆっくりと馬車に向かう。
ジラルディ侯爵が声をかけてくる。
「皇女姉君殿下ご無事でしたか。心配しました。賊については南部方面軍の演習部隊が撃退してくれましたのでご安心を。
南部方面軍の総力を上げて追討捕縛をいたしますので今回の警備の手落ちなにとぞご容赦していただきたいと存じます」
「警備の手落ちと言っても突然の多勢による襲撃。限界もあるでしょう。
むしろあの不意打ちの状況で撃退出来たことを称賛すべきです。撃退に奮闘した者たちにはよくねぎらっていただければと思います。
それから南部方面軍の総力で追討捕縛との事ですが南部方面軍も任務で忙しいでしょう。軍に負担のかかる事は希望いたしません。
シリトンの治安のことですからシリトン領軍が平素の体制で無理なく調査と捜査を行えば充分だと思いますよ」
「なるほど、それもそうでございますね!
委細承知いたしました。皇女姉君殿下のお気持ちを南部方面軍の兵達が聞けば皆感涙に打ち震えることでしょう!
賊の事については、南部方面軍とシリトン領軍で協議したうえで必ずや殿下のお考えに沿って対応される事お約束いたします」
「そうしてくださいねジラルディ侯爵。
私達は疲れたので宿屋に戻って休みます。明日と明後日は視察などの予定は入れないでくださいね。
あとサーラ・ビアンコ中尉は連絡の為に常時私の元に待機させてください。宿舎でもです。よろしく」
「おまかせください。直ぐに馬車を準備させましょう」
「ヴェルディ司令官。今日は災難でした。
貴方が私達の身の安全を第一に行動してくださった事、感謝します。南部方面軍の兵士達の精強さが賊やトロールを尻退けた事を誇りに思います。ありがとう」
「もったいないお言葉。感謝します」
「アメーリア副司令官。貴方の指図で賊やトロールの撃退がなされた事。感謝します。ありがとう」
「ありがとうございます。殿下のシリトン滞在中のご安全は南部方面軍におまかせください」
「カルロネ伯爵。
貴方の魔術に関する造詣の深さ、感心いたしました。今後も色々とご教示いただきたいと思います。
また人生の先輩でもありますので迷った時にはぜひ相談など気軽にさせていただければと思います。よろしく」
「おまかせくだされ。この老体の知恵が役に立つなら無上の喜びですじゃ。
皇女姉君殿下にはぜひともジェダイトの味方になって頂きたいですからの」
「ふふ。私はジェダイトもジェダイトの民にも好意を持っておりますよ?
勿論アレキサンドライトの民も全員好きなのです。私は人が好きなのですよ。死んでしまったり傷ついて欲しくないのです。
私がそんなふうに行動できるようアドバイスお願いしますね」
「委細承知ですじゃ」
馬車が回されて来て簡易ステップが用意されたようだ。サーラさんが手を取って誘導してくれる。この手を取ってくれる感じ最高なんですけど。超幸せ。
♢♢
午後2時半頃。宿屋「高目」に到着後。
スイートのリビングで寛ぎながらサーラさんと魔術研究本部副本部長ことカルロネ司祭(邪)の件について話した。
「という訳で裏切る可能性のある魔術研究本部副本部長ことカルロネ司祭(邪)を少なくともマルチナ皇女の帝都帰還までの間は監視したいんだけどね。これをサーラさんに頼もうと思ったんだ」
「なるほどねー。アイツはいかにも裏切り者って感じするからね。実際ジラルディ侯爵を裏切ってるしね」
「そうそう。あのタイプは裏切ってる意識が薄いんだと思うよ。彼の中では一貫してポリシーがあるはずだよ。例えば魔術の研究のためには大事の前の小事、とかね」
「ははは。それに違いないよ。言いそう。
それで監視か〜。一人だとキツくないですか?身体一つじゃ目が届かないかもですよ?」
「確かに。サーラさんが信用できる人で手伝ってくれそうな人いないかな?現状、私の知ってる人では適任者がいなくて困ってるんだよね」
「そしたら心当たりを打診してきて良いですか?打診するに当たってどの程度情報開示していいですか?
それと手伝ってくれる人の扱いは?
内容が内容なのでアルバイト的にワンタイムでって訳だと了解してもらえないかも」
「うん。丸投げのようで悪いけど情報開示と処遇はサーラさんの判断にまかせるよ。
亜神アリスの第3使徒そしてアリス軍団の中尉に任命したからには広範囲な裁量を持っていると思って欲しい。
情報開示はサーラさん知っている範囲全て。処遇はサーラさん同等まで。
この範囲で加減しながらお話しするって事で。こんな感じで頼みます」
「了解。では早速実家に帰ってくるよ。あ、実家って言ってもシリトン市街地だから10分で着くから。
私の家ってシリトン領主家の家老なんだよね。取りあえず2人位追加で引っ張って来れたら連れてくるから」
「あ。そうだ。ちょっと待って。えーとこれをこうやってと。ーー出ろ。
サーラさん、これ持ってって。候補者に使ってもらってね。中身はステータスで見えるから間違えないようにしてね」
「えーとステータスっと。
ははあ。良いの? こんなの預って。
良いんだね。りょーかい。じゃ行ってきま〜す」
「はーい。行ってらっしゃい♪」
ふう。なかなかの行動力。即断即行だね。惚れてしまうよ。困っちゃうね。
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