第55話(閉会式)
…コメント欄…
米丸後輩:やっと閉会式だな……
米丸一号:一日やったのに一瞬のように感じたなぁ……
米丸後輩:それはまじで同感……
……………………………………………………
「友達のみんな! 天原夜空だにゃ!」僕のその言葉で24時間リレー配信を締める最後の配信が始まった。僕の言葉に続いて先輩たちや同期たちが言葉を綴る。
「私を見にきたお前たち! 紅葉若葉だぜぇい!!!」
「みんな、咲桜ウメだよ! 最後まで私達について来てね!!」
「皆のもの! 悪食ノエルなのじゃ! 我の最後の宴を一緒に楽しむといいのじゃ!」
「ゆきんこたち! 氷菓ヒメナよ! 私だけを見てなさい!」
「みんな! 黒星アユです!」
「星のみんな……白夜ソウマです」
「ファンのみんな…鼓屋レイよ」
Vオフィス全員が言葉を発して閉会式は進んでいく。まず行うのは罰ゲームの確認だ。ウメたん、いやウメ先輩が先導して行われる。「まずはね、このリレー配信を通してゲットした罰ゲームの確認だよ!」ウメたんのその一言によって僕達の目の前に罰ゲームが書かれた一覧表が現れた。
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天原夜空:配信中語尾が『にゃの』になる
:12時間耐久配信
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僕しかない罰ゲームで泣きそうになるも僕は友達に向けて言葉を発した。
「今回は僕だけが罰ゲームを受けちゃったけどにゃ、次の機会はきっとノエルちゃんやヒメナちゃんに勝つのにゃ!」僕のその言葉にコメント欄では『いじめたいんだが』
『フラグ回収おつ』
などのぎりぎりの発言が飛び交った。けど
リレー配信をやりきった僕はもう怖いものなしだ。僕は言いたい放題言ってる友達に向けて言葉を発した。
『今にみててにゃよ!僕が強くなるその瞬間を!』僕がそう言葉を放つと同時にウメ
たんが言葉を綴った。
「はい、ヨゾラんもそこまで! それじゃぁ次はこのコーナーに行っくよお!」その言葉と同時に画面一面に壁紙が貼られた。
『ロシアン・ルーレットinVオフィス!!』
そのコーナーの意味が分からないまま僕たちは目の前に置かれたいくつかのお寿司を見ていた。それと同時にウメたんからコーナーの説明がされる。
「このコーナーはね、眼の前にあるお寿司を順番に食べて行ってハズレのお寿司を引いた人が負けのゲームだよ!」その言葉を引き金にして僕たちはお寿司を一つ手に取った。
ドキドキ、ワクワク、そんな心の声を無視して僕達は一斉に寿司を咥える。大トロの
柔らかい食感と筋の硬さが絶妙にマッチして…… 自分が大トロを味わおうとするその瞬間にノエルちゃんの絶叫が響き渡った。
「辛いのじゃぁ!!!」ノエルちゃんのその絶叫でコメント欄では狂喜乱舞が起こっている。勿論、僕だってノエルちゃんのその姿を見て申し訳ないけどてぇてぇと思ってしまった。
ノエルちゃんが脱落し残りは2回だ。緊張感が高まったまま僕は2個目のお寿司を咥える。わさび入りじゃありませんように……僕のそんな願いをフラグの神様が叶えたのか、お寿司を咥えた瞬間に僕の口元に、わさびの強烈な感覚が入り込んできた。身体中の全ての汗腺から汗が吹き出てる様な感覚……
「あ、痛い…痛い…痛い…」唇が信じられない程ヒリヒリする。僕は配信中なのにも関わらず痛いという一言しか喋ることが出来なかった。
これで僕は脱落だ。僕は同じく脱落した
ノエルちゃんと第三回戦の行方を見学する。
3回戦目はわさびの寿司が3つ置いてある。先輩とヒメナちゃん。そして後輩たちがお寿司を咥える。咥えてから少し経っても
僕とノエルちゃんのように絶叫してる人は居なかった。まさか…… そんな風に僕が考えているとウメ先輩が言葉を発した。
「はい! それじゃぁロシアンルーレットinVオフィスでハズレを引いたのは夜空ンとノエルだね! それじゃぁ二人にはリレー
配信最後の締めをやってもらうよ!」
ウメ先輩のその言葉で僕はヒリヒリしながらも言葉を発した。
「と、友逹のみんな……ロシアンルーレットは面白かったかな……それじゃぁ、ノエルちゃんにかわるね……」
「家来たち…! 我の身体を張った遊戯は
どうだったかの? 我には予想がつかぬ程
苦痛ではあったがとても楽しかったのじゃ!」ノエルちゃんのその言葉を受けて僕は喋る。
「それじゃぁ、僕の12時間耐久配信も楽しみに待っといてにゃ! それじゃぁ、バイにゃー!」
その言葉で配信は終了した……
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コメント欄
米丸後輩:マジで最高だった……
米丸1号:そうだな……まだ感動が抜けてねぇよ……
Vオフィス推し:てか、夜空たんがわさび
寿司食べたときキャラが崩壊しかけてたのも可愛かったわ……
米丸後輩:それは言えてるわ……
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ということで本当に久しぶりの投稿です。役2ヶ月~3ヶ月ぐらい受験関係で投稿出来てませんでした。受験後もスランプから抜け出せず全然書くことが出来ませんでした。
今回の話はリレー配信編の最後です。次に天原夜空の12時間耐久配信を書ききったらここまでを一章という形にしようと考えています。
できるだけ更新してた頃の感覚を取り戻して行きたいと思ってるので応援よろしくお願いいたします!
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