第34話 (Vオフィスコラボ! ヒメナ編)

「そろそろね。」私、氷雪麻衣はそう呟いて同期である夜空ちゃんの知り合いという 

皷玲香さんに連絡をして配信の準備を始めた。今回の配信は私が一人で配信しようとする所にレイが来るというストーリー展開になっている。当日まで私達は計画を練ってきていた。 きっと大丈夫。私はそんな確信を持って配信を始めた。

 

(氷菓ヒメナ)

#普通に歌歌うわよ? ほんとよ?

#Vオフィス

#3期生


(コメント欄)


ゆきんこ親衛隊:遂にヒメナちゃんのコラボ配信が始まる!!


レイ兄(自称):本気で楽しみなんだが……


米丸一号:配信が今日ということを知り急いでパソコンを起動したわ……


米丸後輩:それはまじでうけるわ!!


ゆきんこ親衛隊:おい。もう始まるぞ!


……………………………………………………


「ゆきんこ達!! 今日は私の配信に来てくれてありがとうね。 今日は歌枠をするわよ」と私が言い終わる前に皷屋レイが私の

配信に入っていった。


「ちょっと待ってくれませんか?」そう言って私の前に現れた令嬢のような存在皷屋レイに向けて私は言った。


「へぇ? 私に勝つつもり? ふざけないで!」そんなひしひしとした空気が伝わっている中私は喋り始めた。


「ということで、茶番は終わりよ! 今回はVオフィス3期生の後輩皷屋レイと歌で勝負するわ!!」 私のその言葉を待ってたかのようにコメント欄は歓喜のコメントで溢れ返る。そして私は今日する事をゆきんこ達と

レイミン達(皷屋レイのリスナー)に伝えた。


「今日は歌で勝負をするわよ!! 雪の世界で培った歌唱力で先輩としての意地を見せるわ!!」その言葉に追い打ちを掛けるようにレイは喋った。


わたくしも歌はうまいのですわよ! 

 先輩ですが、勝たせて頂きますわ!」その言葉を受けて私はカラオケ勝負を始めた。


「〜アアア アイアイアイヘエチュなななななんですの〜」私が最初の曲に決めたのは

柊キララさんが作詞作曲をした曲、ポッカベラデリタだ。この曲はテンポが早く難関曲として知られている。私はそんな曲でアユに勝負を仕掛けた。 リズムよくそして丁寧に、私は魂を込めて歌いきる。

私が歌い終わり画面に出てきた点数は

93点。まぁ、出来は上々だ。私が歌い終わると次はレイが

「行かせていただきますわよ!」と言葉を綴って歌い始める。


「〜ワタシ、バァンパイヤいいの〜」


「〜吸っちゃっていいの もう無理もう無理なんて悪い子だね〜」そんなリズムでレイは今人気が爆上がりしている歌

『バァンパイヤ』を歌い始めた。


「最低最高ずっと行き来してる〜 不安の果実〜」流石歌を特技としているのか、とても上手い。そして音程があまり外れないまま

レイの歌っている曲がラスサビに差し掛かった。


「〜延長くださいまだ絶対行けるよ〜」 


「私バァンパイヤ まずはこっちおいで〜」

曲が終わり、レイの画面には92点と点数が書いてあった。本当に紙一重の勝負だった。そう私自身がひしひしと感じる。けど今回は2点先取だ。一回目で私は一点を手に入れた。このまま勝つ。 そう意気込んで私は喋り始めた。


「一回戦目は私の勝ちよ! このまま勝ちきるからゆきんこたち!! 見ないと許さないわよ!!」そう言って私は次の曲を流して歌い始めた。


次に私が歌った曲は私達Vオフィス二期生が作った曲にして、約一日前にカラオケに」と

リリースされた「あいしてる」という曲だ。


私は音楽に合わせて歌った。


「〜ずっと前から好きでした君のことが〜」

3D化記念ライブ配信のときみたいに私は踊りながら歌う。自分が出せる最高の歌声を目指して……


私が歌い始めて少し経ち遂に歌はラスサビへと掛かる。

 「〜辛い時に手を差し伸べるそんな君に〜」


「〜誰にもお節介かきたがるそんな貴方に〜」そして最後に私は言った。


「〜あ、愛してるわ!!〜」


 

私の曲が終わりカラオケの画面には95点と高得点が描かれていた。これなら勝てるだろう。私はそう思っていた。


「これで、多分勝てるわよ! ゆきんこたち見てなさい!」私がそう言ったとき

コメント欄では私が勝つことを予想する

コメントや逆にレイが勝つ予想をしている

コメントなどで溢れかえっていた。私はそれを拾いながら言葉を紡いでレイにバトンを渡した。


「次はレイの番よ! 早く歌いなさい!!」その言葉でレイが歌い始める。


「〜夕焼けが燃えてこの町ごと〜」


「〜僕は君を手放してしまった〜」


レイが歌ったのは 色んな人がカバー曲を出している「猫」だ。レイはこの歌を私から見て驚くような上手さで歌いきっていく。


その結果は、96点。 一点差で私が負けてしまった。私は悔しながらも言葉を紡ぐ。


「悔しいけど、負けてしまったわ! まだ

同点だけどそろそろ時間になったからこれでカラオケ対決は終わりにしようと思うわ!」


その言葉で、コメント欄は「お疲れ様!」と私達を労うコメントで一杯になる。私はそんな思いを持って配信を締める言葉を綴った。


「ゆきんこ達!! 今日の配信はどうだったかしら? レイにはどうだったかしら?」その言葉でレイにバトンが渡る。


「そうですわね…… 勝つことは出来ませんでしたが、とても楽しかったですね! また呼んでほしいですね……」その言葉を受けて私は言葉を締めた。


「それじゃぁゆきんこ達!! 次の配信も見に来なさいよ!! 」


配信が終了しました……


……………………………………………………


「やっぱり、大企業のVTuberは違うなぁ!」そう無意識に呟く程俺、新宮賢人は

Vオフィスのコラボ配信に魅入っていた。


いつか、大企業の先輩ともコラボしたい。

そう思いながら俺はある動画、「モノマネ

30連発」を投稿したのであった……



夜空のおやすみなさいツイート……


『友達のみんな! お や す み♡」


…………………………………………………………………………………………………………

ということでVオフィスコラボヒメナ編でした。どうでしたか? 今回は歌がうまい

ヒメナちゃんと同じく歌がうまいレイちゃんとの歌勝負が引き起こりました。


次回は、YouTuber時代の夜空についてです。今回も約一週間経ってしまい申し訳ございません。次回もいつ更新できるかわかりませんが、出来るだけ、早めに更新するのでお楽しみに!


もしこの話が面白いと思ってくれたのならフォロー、レビュー、その他諸々してくださったら嬉しいです。






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