第26話(3D化記念ライブ配信前編)

コメント欄

米丸1号:遂に3D化ライブ配信だぜ……


米丸後輩:もう3D化かぁ…


ノエル様の家来:ノエル様の可愛さが見るれる……

…………………………………………………………………………………………………………



ピカッと驚くほどの光で僕達の配信が始まった。


「友達のみんな!!  今日は僕達の3D化記念ライブ配信に来てくれてありがとう!!」僕がそう言うと同期の二人も続いて言葉を綴る。


「私達の配信を見に来てくれたわね! ゆきんこ達!」


「遂に我たちが3D化なのだ!!」そう言った後僕達は言葉を続けた。今日の配信の手順はまずは3Dのお披露目、そしてライブだ。今回の配信で僕達は動きながら歌う。今日の為に沢山練習したのだ。絶対に成功出来る筈……


僕がそう思っていると同期の二人は言葉を綴って配信を進めた。


「それじゃぁ、これから私達の3Dボディを見せてあげるわ! 私の可憐さにひれ伏しなさい!」


「フッ、我の黒衣シャドウアーマーを魅せるときがきたのじゃ…」


そうして配信前に決めた順番の通り、まずはノエルちゃんからお披露目をする。武道館を乃恵留ちゃんは一周する。そうすると画面に出てるノエルちゃんもステージを一周した。それはまるでファッションショーみたいな感じだった。ノエルちゃんの3Dの身体は真紅の衣にノエルちゃんらしい飾りが付いていて本当に見惚れるほどの全身だった。ノエルちゃんのお披露目が終わるとコメント欄はノエルちゃんの可愛さで荒れる。

 けどそれでも構わないように次にヒメナちゃんのお披露目が行われる。

 ノエルちゃんに続くようにヒメナちゃんはステージを一周した。ヒメナちゃんの服装はノエルちゃんとは正反対の服装で綺麗な白銀のドレスのような感じだった。ふと前を見ているとマネさんが僕を手招きしていた。僕はその合図で壇上へ登る。そしてコメントが良い意味で荒れまくっている時に僕は動き始めた。


まずはステージの中心に向かい自分が今出来る最大のパフォーマンスを行う。それは画面のみんなに向かって声をかける事だった。


「友達のみんな! かっこいいかな?」僕のその言葉にコメント欄は可愛いという反論のコメントで溢れかえっていく。そんなに僕は可愛いかったのだろうか? 同期の二人に確認してみても帰ってくるのは可愛かったという言葉だけだった。そして一通りお披露目が終わりコメントが一段落したところで、僕は言葉を綴った。


「みんな!! 僕達の服はどうだったかな?」その言葉にコメントは可愛かった! そんなコメントで溢れかえった。


「それじゃぁ、僕達が3D化した記念で質問コーナーをするよ!」


その言葉でコメント欄では


3D化した気持ちは?


初恋の人は?


Vオフィス三期生について……

 …………………………………………………


そんなコメントが出てくる中僕達はルーレットで質問を選んだ。まずは僕だ。僕がルーレットを回すと…… 初恋の人は? そんな

いかにも大変そうな話題だった。 そう考えると僕の初恋っていつだろう? 友達として好きと思ったのは小学校の明里ちゃんぐらいだったと思う。まぁ、恋愛的に好きとかそういうことではないから、分からないけど……


僕はそう考えて質問に答えた。

 「僕の初恋はまだ小さい頃の同級生かな?」小学生という言葉はVTuber特に僕には使えない。だって設定が違うのだから……


その言葉でコメント欄は多種多様なコメントで溢れかえった。そして僕が答え終わると次はノエルちゃんがルーレットを回す。すると出てきたのはVオフィス三期生についてだった。ノエルちゃんは後輩である3期生の娘たちの事を良きライバルそう話していた。そして次はヒメナちゃんだ。ヒメナちゃんは3D化したときの気持ちについて話す。


「最初はあまり実感がわかなかったわ……

王女なのに不甲斐なけど……」


その言葉が終わると僕は練習通りに言葉を綴った。


「友達のみんな!! 今日は楽しんでくれたかな? 今日の3D化記念配信もそろそろ大詰めだよ! 最後は僕達が歌って踊るからそれで締めよう!!」その言葉にコメントでは『待ってました!』とコメントが流れるように出ていく。そして僕達は初期体型に位置どった。そして、音楽が鳴り始める……


…………………………………………………………………………………………………………


ということで3D化記念配信前編でした。

次回でライブパートに入ります。キャラクターが3D化したら歌って踊らせたい。そんな欲望も見とれる文章です。


もしもこの話が面白いと思ってくれたのならフォロー、レビューその他諸々してくださったら嬉しいです。



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