第5話 郵政通信省入構
認証ゲートが開き、公用車は再びゆっくりと動き出す。
「こんな大人ばかりのところじゃ、
「道場ですか?」
思わず
「そう、道場、あるよの。そこで彼氏にしたい系の桃佳ちゃんに、彼女にしたい系女子を紹介してあげるわ」
と、
「そう、とっておきの異能者彼女、ムツムツね。桃佳ちゃんと、異能者なかまの。ぁ、私も名字はイノウかぁ」
と、用意しておいたような得意気な表情を作る。
公用車が停車した。
「さっ、行こっか」
と
その間に運転手が桃佳の荷物を積み出してくれている。
桃佳が荷物に向けた視線の先から、制服姿の背の高い男性が早足で歩んでくる。
運転手を間に挟み、立ち止まった男性は、
「
と言い、敬礼をした。
「お疲れ様。
と軽く答礼した。そして、桃佳の方を向くと、
「お荷物、いったんお預かりしていいわよね」
と言った。確かに、メッセージには、夜まで手荷物は預かります的なことが書かれていた気がする。
「はい」と頷いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます