第8話 巫女祭りの話
ミーンミンミンミンミーン
「・・・五月蝿い」
ジャジャジャジューウィ ジュジュジューウィ
「・・・ウルサイ」
秋ー早く準備してー!
「あぁー!!ウッサイ!!」
・・・どっかでこんなことやったな。
悪態を付き、ベットで寝返りしながらタオルケットをバサッとかけ直し
寝る体制に入る。
すかさず邪魔が入る。
「秋!準備!!起きて!!祭り行くんでしょ!」
そう言ってせっかくかぶったタオルケットを剥ぎ取られた。
・・・糞が。
ボサボサの髪を掻き上げながらなんとか体を起こす。
「もー、そんなボサボサでー。せっかくのイケメンが台無しじゃない」
髪をワシャワシャされながら起きた。
・・・寝たい。
時計を見るとまだ昼過ぎほど。
窓の外はそれはもうテリッテリに太陽が紫外線を放射しまくって、今日の気温は
右肩上がりですよー、熱中症バンバン出しますよー!
と唸ってるのが聞こえそうなほどいい天気だ。
目の前にいる女、いや、彼女?んー、同棲してる子?あれ?どれだっけ?
「いや、彼女でしょ?永遠に眠りたいの?」
すいませんでした。
彼女は橘 陽奈、24歳看護師、O型。性格良し、顔良し、身長160センチ、
肩先まで伸ばした黒髪、スタイルやや良しの同棲して5年になる俺の彼女。
「誰に説明してるのよ。てか、スタイルやや良しって何?永遠に眠りたいの?」
すいませんでした。
「人体に関しては私の方が詳しいんだからね?人を壊すなんて簡単なんだから」
可愛い笑顔でとんでもないこと言ってるよこの子。
超怖いんですけど。
「てかさ、まだ昼過ぎじゃん?祭りって夕方からじゃなかった?そもそもまだこんなに太陽サンサンの炎天下、外なんて絶対出たくないんだけど。」
ダダをこねるこのおっさん、名前は雪村 秋 30歳、派遣社員、A型
性格、めんどくさがり、怠惰、子供。顔はまぁまぁ、身長180センチ、黒髪長髪、
スタイル良し、基本的にやる気がない。なぜか同棲して5年になる私の彼氏。
「だから誰に説明してんだよ。てかおっさん言うな、イケてるお兄さんだ。」
「ハゲを隠すために髪を伸ばしている。」
「ハゲてねぇーよ!」
ギャーギャー騒ぎながら、今日も平和な日常を過ごしている2人だった。
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