第1293話 マックス来訪

オルデンを討った混乱も鎮静下していく中、俺の家にマックスが現れていた・・・

「ヨシノブ!何故私を呼ばない!!」

どうやら先の戦いに呼ばれなかった事がご不満らしい・・・


「落ち着けマックス、呼ぶもなにも他国の騎士団長を個人的に呼ぶわけにはいかないだろ。」

「何を言っている!カルラさんが出陣しているのに我等騎士団が先陣を切らぬ理由など存在しないだろ。」

「いやいや、騎士団が動く方が間違いだから。」

俺はマックスと話しながらも腰を擦る、先日の戦いで神威を使いすぎたせいか、腰に張りがあるような感じがあり、押したりしてコリをほぐしていた。

「どうした?腰を痛めたのか?」

「ちょっとな、痛めたというか少し張ってるぐらいだな。」

「ふむ、運動すれば治るのでは無いか?」

「そういう痛め方じゃ無いからな、一応治療はしてる。」


「わふぅ、マックス様がいるのです。」

マックスと話していると部屋にポメが入ってくる。

「ポメちゃんか、どうしたんだ?もしかしてカルラさんが私を呼んでいるのか?」

「カルラはおかあさんとお歌の練習してるのです、ポメはおとうさんのマッサージに来たんです。」

「そうなのか・・・

うん?マッサージ?」

「そうなのです、おとうさんは先日の戦いで神威を使いすぎて腰にきたのでポメ達が神威を腰に注いで癒やしているのです。」

「ギックリ腰みたいな感じなのか?」

「違うからな、さっきも言ったが少しだけ張りがあるだけだから、この子達が心配性なだけだよ。」

「駄目なのです、治療はしっかりとするべきなのです、オオクニヌシさんが教えてくれた治療をちゃんとするのです。」

「マックスが帰ったらやってもらうから、少し待ってもらえるかな?」

「駄目なのです、時間はちゃんとするのです。

おとうさんは一度止めるとズルズルしなくなるってリョウ兄が言ってたのです!」

「あの野郎、娘に何を吹き込んでやがる。」

「だからおとうさんは横になるのです。」

「あーマックス、すまん。

こうなるとポメは聞いてくれそうに無いからな、マッサージを受ける事にするよ。

誰かマックスの相手を頼む。」

俺が声をかけるとリミがやってくる。


「マックス様、カルラにお茶を用意させますのでこちらにどうぞ。」

「カルラさんとお茶!!」

「はい、今連絡してますので先に別室にまいりましょう。」

「もちろん!!ヨシノブ安静にするのだぞ!」

口では優しい言葉だがその表情からカルラに会える喜びが隠れていない。


「へいへい、リミ悪いけどマックスの相手を頼む、カルラにもよろしく伝えておいて。」

「はい、それでは行きましょうか。」

リミはマックスを連れて別室に向かう。


「わふぅ、おとうさんは大人しく上を脱いで横になるのです。」

「ポメよろしく頼むよ。」

俺は娘のマッサージを受けるのであった・・・

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