第435話 物資の受渡しと・・・
「さて、対談も終わったし輜重隊に案内してもらえますか?」
「そうだな、ミーユ案内せよ。」
俺達はミーユに案内され、ライトの軍の輜重隊にやってくる。
「じゃあ、出すよ。」
俺は食料を呼び出していく。
「これは・・・」
何もない所から現れる食料にライトは驚いている。
そして、ライト達の前に積み上げた。
「これぐらいでしょうか?」
「いったい、どんな手品なんだ・・・
いや、ありがたい。ミーユ荷馬車に積んでくれ。」
ライトは驚きながらも感謝を伝える。そして、ミーユに積み込むように命じると、ミーユは頷き、荷馬車へと運び始める。
「おっと、女性にだけさせる訳にはいきませんね、俺も手伝います。
こちらでいいんですか?」
俺はミーユと言う名前からフルプレートアーマーを着ている小柄な騎士を女性と認識していた。
「・・・なんだって。」
ミーユは動きを止めて震えている。
「えっ?何かありましたか?」
動きを止めたミーユに振り向き、聞き返すとその瞬間、山が火を噴く。
そして、それは俺達の方向に噴石を飛ばしてきた。
「くっ、シモ飛んで来る岩を斬れるかい?」
「もちろんなのよ!ズバッといくのよ。」
俺はアマテラスの加護を使い岩を吹き飛ばしながら、シモにも手伝ってもらう。
シモは空高く飛び上がり、大きい岩から斬っていく。数が多く全て斬れる訳ではないが被害が減ることは間違いないだろう。
そして、オットーも地上から砲撃、エーリッヒもヘリからの砲撃で多少なりとも岩を撃墜していく。
状況の変化に連邦軍及び撤退途中だったビザ家の軍もロクに動けていない。
そんな中でムロは、
「たかが石ころ、押し返してやる!
うおぉぉぉぉ!!」
自軍に当たりそうだった大岩を槍を振るい押し返す。
「あのムロとかいうやつ、やるねぇ。」
俺は岩を押し返すムロに驚いていた、そして、強者は俺の周りだけじゃないと再認識する。
「おとうさんすいません、ヘリに被弾しました!不時着します。」
エーリッヒから連絡が入る。
「エーリッヒ、無理なら脱出するんだ、ヘリならいくらでも出せる。身を守れ!」
「大丈夫です。何とか着陸は出来そうです。」
「無理はするなよ。シモ、エーリッヒの方に岩を向かわさないでくれ。」
「わかったのよ!」
シモはエーリッヒの方に飛び上がる、そしてシモが抜けた穴は俺がアマテラスの加護を最大限に使い岩を消し去っていく。
しかし・・・
グサッ!
俺の腹から剣が生えてきた。
「ぐっ・・・だ、だれだ・・・」
俺は血を吐き、意識を失うのだった・・・
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