第394話 イゾウ・・・
超電磁砲に魔力を込め、破壊力、速度を増している。
それをシモが狙いをつけていた。
「うにゅにゅ〜、おにゅーの銃なのよ♪
おとうさんのプレゼントなのよ♪」
銃とは呼べない巨大な物をシモはウキウキで準備していた、少し前に負けたことなど記憶から消えていた・・・
「発射準備なのよ♪」
電気が充電され発射に近付く、シモはそれに魔力を加え、更に増大に・・・
「準備万全なのよ!」
シモはイゾウに照準を合わせる。
「ま、まった!ちょい、まてよ!」
アマテラスの力により意識を取り戻したイゾウは異様な力を感じて制止するが・・・
「ポチッとな、なのよ。」
シモは無情に発射スイッチを押す。
超電磁砲から発射された弾はマッハ5を超える速度で撃ち出される。
だが、さすがアキラの親友なだけはあった、尋常な速度では無いのに、ギリギリかわせていた。
「や、やべぇよ・・・」
イゾウから冷や汗が流れる。
普通の銃弾程度なら難なく捌けるイゾウにしても超電磁砲は味わったことのない攻撃であった、一発目をかわせたのは偶然と言っても良かった。
「うにゅ!外したのよ、くやしいのよ。次は外さないのよ。」
「まてまて!降参だ、降参するから止めてくれ。」
イゾウはあっさり降参を認める。
「うにゅ?騙されないのよ、おじいちゃんが言ってたのよ。勝てなくなって降参するやつは卑怯な奴なのよ。
首をはねてから許してあげるのよ。」
「なんだよ、そのヤバい爺さんは!アキラじゃあるまいし、そんな考えは捨てろよ!」
「にゅ?アキラ・・・おじいちゃんを知ってるのよ?」
「アキラの孫かよ・・・知ってる、親友のイゾウとは俺の事だ。」
「わかったのよ。」
「わかってくれたか。」
「おじいちゃんのお友達なら、シモも全力でお相手するのよ!」
「わかってない!降参する!話を聞いてくれ!」
「シモ、少し待って」
「うにゅ?おとうさんがいうならいくらでも待つのよ。」
俺の言葉にシモは今にも攻撃しようとしていた動きを止める。
「イゾウさん、降伏するなら武器を捨てて捕縛されてくれますか?
アキラさんが来たら解放しますから。」
「わかったよ。まあ、いきなり信じれないのもわかるからな。」
イゾウは素直に捕縛されることを選ぶ。
「うにゅ?戦闘は終わったのよ?」
「そうだね、イゾウさんを傷つけないようにね。」
「みゅ!じゃあ次の敵にいくのよ♪みんな頑張るのよ!」
シモは勢いよく手を上げる。
「「おぉぉぉぉぉ!!」」
鬼達は士気を高め、気持ちも新たに敵に向っていくのだった。
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