第262話 ルーデル直接狙う!
「さて、お仕事開始だな。」
ルーデルはゼロ戦が上がれない高高度から急降下を行い、上から機関砲で攻撃を加える事で数を減らして行く。
そして、武蔵を目指す。
「要はこいつが発端だろ?喰らえ!」
ルーデルが爆弾を落とす。
すると、ゼロ戦が武蔵上空で盾になるように爆弾を受け止める。
その為に爆弾は武蔵上空で爆発する事に・・・
「だろうな、だが本命はこっちだよ。」
ルーデルは2発目を投入する。
1発目の爆発で近隣のゼロ戦は撃墜出来ていた。
2発目を止める物は何も無い。
そして、艦尾を狙い、命を奪わないようにしているヨシノブと違い、ルーデルにそのような情けも無かった。
迷うことなく武蔵艦橋に爆弾は向かっていき、直撃するのだった。
「よし、命中だ。これでゴミは終わりだろ・・・」
ルーデルが魔力を込め強化した爆弾の威力は凄まじく、武蔵の艦橋は跡形も無かったが、武蔵自体は何とか海に浮いていた。
「頑丈な船だ、あれでも沈まないとは・・・うん?あれはなんだ?」
吹き飛ばした艦橋の跡に一人の人間のような物が倒れている。
その人間のような者は徐々に身体を再生させているようだった。
「くそったれ、よくはわからんがクタバレ!」
ルーデルは急降下から銃弾を浴びせて粉々にする。
しかし、しばらくするとまた再生を始めた。
「全員に連絡、武蔵に再生を繰り返す化け物あり、銃弾、爆弾を浴びせるも効果が見られない。
判断求む。」
ルーデルは通信で対処を聞く、
「ルーデル、撤退しろ!他の艦が動き出している、そこにいると狙い撃ちになるぞ!」
ルーデルは化け物を倒す為に高度を落としていた。
その為に艦隊の砲撃及び、ゼロ戦の戦闘域になっている。
「ちっ!動き出しやがった!」
ルーデルは全力で離脱をはかる。
しかし、多数の銃弾が飛び交う中、全弾を交わすのはルーデルといえど無理があった。
「翼に被弾!いずもに帰投は困難と思われる!」
ルーデルは覚悟する。
「ルーデル!こんごうの影に着水しろ!お前ならできるだろ!」
俺はルーデルに呼びかける。
「おとうさん。」
「着水したら、俺達と一緒に逃げるぞ、すぐに海に飛び込め。」
「わかりました!」
ルーデルは弾幕を張り、粘っているこんごうの影に着水、そして、脱出する。
「よし、オットー、パウル、離脱する、海に飛び込め!」
「「はい!」」
俺の指示に二人は迷うことなく海に飛び込む、
「よし、こんごう、これで最後だ一斉射!」
俺は全ての兵装を敵艦隊に向けて全弾発射した後、俺も海に飛び込んだ。
「こい、おうりゅう」
俺は潜水艦、おうりゅうをこんごうの影に喚び出す。
「3人共、早く乗れ、離脱するぞ。」
俺達はおうりゅうに乗り込み、潜水してこの場を離脱するのだった。
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