異世界なら結衣は暴れるはずだ

⚠︎これから異世界の話になるということではないです。次話はしっかりと現実世界なのでご安心を

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「はぁー」

今は夜の12時なのだが......


「すぅ....すぅ....」

寝言もなく、規則正しい寝息が横から聞こえてくる

その人物は言うまでもなく結衣だ


横を見れば寝ているはずなのに笑顔で幸せそうに寝ている


「はぁ...」

もう慣れたのであんまり驚かない


俺は無視気味に小説を読み始めたぁぁ———-


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「お兄様は結衣が守ります!」

ぼーっと無心でいた俺は急に誰かの声にビクッと反応してしまう

意識が帰ってきて周りを見ると

ふぁっ?!なんだここ!

誰だお前!

法衣を着た結衣がドラゴンと戦っている


周りを見ると木がそこらじゅうに立っているここは森なのかもしれない


ん?!ドラゴン?って主観的に見るとデカ過ぎないか!

ジェットコースターが思ってたより高すぎた時の気持ちと同じくらいドラゴンが高いんですけど


それにしても結衣が?


「おい結衣!」


「なんですかお兄様!今倒しましたよ!褒めてください」

「あ、ありがとうなんだその格好」

「?聖女ですが、どうかされました?」

「結衣は聖女なのか?」


「はいそうですけど...変なお兄様..まぁそんなところも大好きですけど♡」


??

俺は聖女という言葉にまず二つ疑問を持つ


まずこの変態が清い心を持てるはずがない

次に....こいつドラゴンを倒す時なんか黒いの出してだぞ!聖女ってなんかこうホーリーなんちゃら!みたいな使うんじゃないの?!


「お兄様ぁーん」

結衣が俺に抱きついてくる


自分を初めて見たが

服装気持ち悪いっていうか厨二病なのかゲームのキャラが使ってそうな...なんで言うだこれ、マント?みたいな衣装を着ている


「さぁ..お兄様♡そこの茂みへ行きましょう?」


結衣が指を指している方向を見る


「いいけど...なんでだ?」


「そりゃ、お兄様と野外プレイ...もとい結衣とハッスルするためですよ」


「何言ってるんだ」


「だからお兄様とセッ...」


「そう言うわけじゃないって!」


「なんですかぁー?もしかしてお兄様」

両手を口に当てて驚いたふりをしている


「ここでですか?隠れずに周りのモンスターに見られながら...そう言うことですね!」


「そんなわけねーーだろ!」


「いだっ!」


いつものチャップを食らわせる


「大人しくしろやい」


「もうお兄様ったら焦らして何するつもりですかー?」


こいつ....


よく見ればその法衣エロ過ぎないか?

胸はギリギリのところまで開いてるし

太もも.もニーソックスで強調されている


こんな結衣見るんじゃなかったのかもしれない



「はい、お兄様どうぞ召し上がれ」


教会の横のでかい屋敷に連れて行かれた俺は何もかも結衣に世話をされている


「はい、お兄様口を開けてくださいあーーーん」


聖女に訳のわからないスープをあーんさせられている

どこのラノベだよ


結衣はニコニコとスプーンを俺に差し出してくる


「結衣、これ.....なに?」


「結衣の愛がたっっっぷりと溜まった特製スープですよ、結衣と思って飲んでくださいね」


「ごめん、遠慮しとくよ」


「何故です?!」


「いや...変なの入ってそうだし」


「そうですか....結衣の愛を変なのなんていうんですかお兄様は.....しょうがないですね結衣もこんなことしたくありませんが.....」


段々結衣の顔色が黒くなっている


「おぃ結衣ぃー?何するつもりだぁ?落ち着け、落ち着け、な?だからその黒い魔法陣を消すんだ」


結衣の片手から真っ黒いどこの文字かわからない文字のかかれた魔法陣が出ている


「ちょ、結衣....ゆ......い」


視界はどんどん狭くなっていき体はぷかぷかと浮かぶ感じがする


「お兄様がいけないのですよ....せっかくエッチ聖女様がいるっていうのに.....」


ここで俺は意識が切れた



「「!ガチャン!」」


んん.....なんだ

突然のとある音に無意識から覚生する


って、起きれない!


「んっ!っ」


力を入れてもびくともしないし目を開けると天井しか見れない


「はぁ♡やっと起きましたねお兄様、エッチでお兄様の従順な奴隷聖女がきましたよ」


「おい、結衣、なんの真似だ、お兄ちゃんにこんなことして嫌じゃないのか?」


「もちろんお兄様に痛みを与えるなどあり得ないことです、ですがお兄様がご自身の本心に正直にならないからです、これはお兄様への罰です.....お兄様は本心を曝け出して結衣をネチャネチャのベロベロのギトギトにめちゃくちゃにするべきだったのです!」


「はぁ?結衣何を言っているんだよネチャネチャのベロベロなんかにする訳ないだろ」


「まさか!お兄様は清楚系がいいんですか?」


「うn」


「嘘です!、お兄様はど変態のエッチな奴隷が好きに決まってます!」

返事を聞いてもらえなかった....

それはラノベの話なんだよ


「もういいですお兄様、もうこの状況から逃げることはできませんし、ここは本来拷問で使う部屋なのですが、お兄様を縛るにはとっておきの場所ですからここで結衣の初めてを」


おいおいやめろ!


結衣が俺のズボンを脱がしてくる


「はぁ♡体は正直ですね♡」


結衣が獲物を喰らうような目で俺のモノを見てくる


「さぁお兄様♡体は正直と分かったところでえいっ」

なんだ?結衣がピンクの魔法をって


「どうですか?体が熱くなってきました?さぁそのまま暴走したお兄様の魔剣で結衣をめちゃくちゃにしてください」


段々とその気になってきてしまう


理性が....もたない


結衣....結衣.....結衣.....


「結衣、結衣、結衣!」


そのまま結衣の胸に手が伸びてしまう


「はい、お兄様の結衣ですよさぁきてください♡」


「ゆいー!」



「あん♡」


「お兄様、意外と大胆なんですね結衣嬉しいです」


あれ.................


俺は冷静になった


俺は今さっきまで起きれなかったし結衣に拘束されていた

そして今俺は結衣の胸を掴んでいる

外を見ると空は青く鳥は鳴いている


あぁなんだ...........


俺は全てを分かってしまった


夢かぁぁぁぁぁ


それから俺は冷静になって、目が覚めたら手には柔らかいものがありましたとさ。








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