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No.5「お金で買えない愛」
金の切れ目が縁の切れ目なんて、寂しいことを言わないで。
いつも笑顔で送り出しているけど、別れるのが平気って訳じゃないの。本当はずっと一緒にいたい。貴方に溺れていたい──
「誰宛の手紙？」
不意に訊ねられて、私は思わず素直に答えてしまう。
「福澤先生。明日、給料日だから」
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