文縫

どれだけ工夫を凝らしても

わかってもらえなければ意味がない

相手に見せるという意思があるのなら

自分だけの世界を共通の知識を糸として

文面に再構築する

その中にささやかな細かさがあれば面白い



一枚の布地に伏せられた線を引っ張れば、

布の模様が一瞬にして変わる

それが何層にも重なっていればいるほど面白い

時として線の引っ張り方がわからない時があっても

引っ張る上の層にコツやヒントがあるならば

きっと夢中になってくれる



布が重なって立体的だと芸術性は高まる

服であってもマフラーでもいい

時としてぬいぐるみのような遊び心

色使いだって無数にあるんだ

あり方は様々だよ

みんなの、みんなのための編み物でも

自分だけの、自分のための編み物でも





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