固繋の秋

この降り頻る雨に対して首を大きく振って

「否」と言う。

わたしにはむりだ。

この雨を渡り切ることなど

悲しみの水溜りを超えてゆくなど

割れた茶碗に目一杯の雹を溜めているわけでもなく

傘をたっぷりと広げるわけではないのだ

そう、自分には

Ora Ora de Shitori egumo…

なんて言う権利はない

一人は嫌だ

死にたくない/死なれたくない

そして、冬なんて来なければいいのにと思ってる。

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