32試合目 ウラオモテ

 何だって…???よく聞き間違えか…???

 「うわあ蓮君ひでえwww。でもあの彼女、蓮君にベタぼれだべw」

 「それなあ???まじきも過ぎるんだよw別に俺は鈴のこと好きじゃねえってのw

ヤレそうだから一緒にいるだけって気づかないのwwwwマジ都合いいわあw」


 「なんて下衆な会話なの…」

これには変態のさくらもドン引きしていた。

 

 確かに…なぜあんな性格の白村に彼氏がいるのか正直謎な部分は多かった。

しかしそういう人を好きなる人もいるかなって俺は思っていた…。

 違ったんだな。遊びだったのか。

 「俺、ああいう会話嫌いだ。」

春馬がきっぱりといった。

 俺も相槌を打ちながら蓮の方を見た時だった。

 「え…うそ…そうだったの」

俺の横に半べそをかきながら驚いている白村がいた…

 オーマイゴッド… ディスイズ修羅場…

 「白村!??」

 俺は驚き思わず声に出てしまった。

 「まじキモ…男とかどいつも一緒じゃん…」

白村は絶望しているように見えた。

 「でも正直仕方ないんじゃない???」

さくらはそういった。

 「だってあなたも人に散々ひどいことをしてきたじゃない。これは天罰なんじゃないの???」

 「相川さくら…!!!!!」

 「まあまあ二人とも喧嘩はやめようよ??ね??」

紫がなだめにいった。

 「あなたはいいよね!男か女か知らないけどw見た目のおかげで楽な人生おくってそーで!」

 その時だった…

 パアン!!!!!

柚希が白村を平手打ちした。

 「あなたに紫さんの何がわかるっていうんですか?大体冷静じゃないにしてもいいことといけないことがあります!それも理解できないならこのまま騒ぎわめき続けなさい!!!!」

 ゆ、柚希さんパネエ…

 おいおい、初めて見る柚希の姿に春馬がおびえてるよ…

 「あんただれよ!!!」 

 「私は一年!!!!西屋敷柚希です!」

 「西屋敷…??ああゴミの妹???」

 「ゴミ…???」

 殺気を高めていく柚希

 「ヒッ!!!何でもないです…」

 白村は初めて怯んだ。

 「とりあえずあなたは邪魔なのでどっか行ってください。」

 「なんで命令なんか…!」

 「あ?」

 「わかり…ました…」

そういうと柚希の方に頭を下げ、チーターに追われた鹿のように逃げていった。

 「ところで兄さん!」

 「な、なんだよ…?」

 「あの人の彼氏さんとかいう人はどうするんですか???」

満面の笑みで俺に聞いてきた。

 「どうするってそりゃあ。春馬、決まってるよな?」

 「モチ&ロン!」

 「「ぼこぼこにする!!!」」


 「「ええ!!!!!!????」

 さくらと紫は驚き慌てた…


次回 大きく動きます。

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