16試合目 同盟

 さて始まった水着回本編だが…

春馬は一人で競泳、それを一切の瞬きをせず応援するさくら。の胸を眺める柚希。

そしてよだれをたらしながらこちらを見つめてくる紫。

 あれ????青春ってこんなんだっけ????とりあえずだ…

 「紫、なんか用か???」

 「じゅる…え!?あ~…い、一緒に遊びたいなと思って!」

本当の紫の感情は…

 かっこいい~~~かっこいいよ!!!!こっちにも目線頂戴!!!!!

L・O・V・E・と!お!る!!!!

しかしその気持ちを知らない徹は、

 「だよな!!!一緒に遊びたいよな!!!」

と常識人を見つけたかのように歓喜していた!!!

 な、なんだろう??徹君が喜んでる!!!うれしい!!!

 「そうとなったらみんなを集めるか…。しかしどうやって集めるか…」

 「みんなの好きなもので釣るとかは…???」

 「なるほど!ナイスアイデアだ!」

好きなもの…好きなものか…

 「あ!!!こんなところにおいしいごはんと春馬のブロマイドと兄さんの薄い本が!!!!!」

 「「「え!?」」」

体感時速80km/hでこちらに向かってきた三人は必死にそれらを探した。

 「おいしいごはん!おいしいごはん!」

 「ブロマイドォォォォォォ!!!!」

 「にぃぃぃぃさあああああああん!!!!」

 「「「どこ!?」」」

三人が声を合わせて言う。しかし…

 「そんなものはない!!!」

そういうと春馬は落ち込み、さくらは怒り、柚希はほっとした様子だった。

 「じゃあなんでそんな嘘ついたのよ!!!!」

 「「そーだ!そーだ!」」

後ろの二人がディオの取り巻きにしか見えない。

おいそこの混沌大魔王。俺の心を読んでジョジョ立ちをするな。

 「お前らが個人で遊びだすからだ。みんなで遊ぼう!」

 「そんな!!!!そんなことのためにあんなひどい嘘を…」

ブロマイドはそんなひどい嘘か????てかそんなことて…

 「わかったわかった。昼はおいしいカレー。夜は兄さんとゲームだ。」

そして徹はさくらに耳打ちし、

 (もしここで一緒に遊んだら春馬の活躍がもっと見れるぞ?」

というと、みんなの顔が明るくなり、

 「やる!!!!」

とやる気を取り戻した。

 「で??何をやるの!!!」

さくらだけやる気が異常だな…

 「うーんそうだな…」

と俺が悩んでいると

 「スイカ割りはどうかな???」

と紫が提案しみんなが賛成した。

 こ、こいつ…できる!

 「紫は将来いい奥さんになるな!」

 「え!??ぼ、僕は男ですので…」

紫は顔を耳まで真っ赤にしてはにかんだ。

 「に~~~~~~い~~~~~さ~~~~~ん~~~????」

 「ごめんなさい…」

冗談のつもりだったんだけどな…?

 そんな他愛のない話をしていたらスイカ割りの準備ができた。

まず一番手は春馬だ!

 「春馬君がんばって~~~~!」

 「春馬!!!右右!!あ~~もうちょい左だ!!!」

などで誘導したが、そもそもあいつは右も左もわからない(物理)なので自分の感で向かっていく…

 そしてスイカの目の前まで来たところで

 「超電導波サンダーフォース!!!!」

と叫びながらスイカを蹴って破壊した。  

 「いや!棒で叩けよ!?????」

スイカはそのまま海に飛んで行った…

二人目は紫。

 「頑張ります!!!」

かわいい。

 「どこだろ~…」

かわいい。

 「めええええええええええええん!!!!」

かわ…。

そうだった…。スイカは剣道全国元一位の実力により爆散し塵になった。

絶対に怒らせないようにしよう。そう決めたみんなだった…


ちなみにそのあと徹が普通に割って普通にみんなに分けた。 

 「普通っていうな!!!」

 「どうしたの西屋敷?白川郷でバッティングでもする???」

 「しねえよ。」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る