第7話 急な展開

暗くて奥までは見えないが500人はいるだろう。


村の広場では大鎌を持った黛の前で全てのリリパット族が全身を地面に投げ出して降伏している。


"生きてるか?"


"頂いたポーション?のお陰で、なんとか。根岸殿は?"


"俺はあらゆる耐性スキルを持っているからな。軽く痺れた程度だ"


"はぁ。全く愚かな女ですじゃ"


"村長のことか?"


"はい"


グランピーはよく分からない表情を浮かべて五体投地の村長を見つめている。


「サブロー、根絶やす?」


こちらは分かりやすい。


「本人達に聞いてみよう」


"グランピー。今から俺の言うことを全力でこいつらに伝えろ。死ぬ気でやれ。一族の命運がお前の声に、言葉にかかっていると知れ"


グランピーは黙って頷いた。俺は【扇動】を強く意識する。


"ホラ吹きグランピーは代弁する!これから伝えることは真実だ!"

「אני רוצה ללכת הביתה מוקדם !ולישוןאפילו לא להתרחץ!」


"お前達に死を与えるのは容易い!"

「מה הסעודה של היום!」


"一声で速やかな死を迎え、ゆっくりと土に還るだろう"

「אני רעב. אני בהחלט רוצה לאכול קארי」


"そして物言わぬ森の一部として永遠の時を過ごす"

「אני רוצה ללכת לשירותים. איפה השירותים」


"お前達はその矮小さを言い訳にして、世界を羨んでばかりだ"

「שתיתי יותר מדי אתמול, אז יש לי שלשולים היום.」


"なぜ踏み出さないのか!これが最後のチャンスだ"

「אין נייר לנגב את התחת!בבקשה תן לי קצת 」


"世界に仇なす存在へなる覚悟があるならば、立ち上がれ!"

「השירותים סתומים. תעזור לי. נראה שזה עולה על גדותיו!」


ぽつりぽつりと立ち上がるものがいる。


"全てを見せてやる!今まで森しか知らなかったお前達が2つの世界を知ることになる!"

「כשאני חוזר מאפריקה! אני מרגיש את הכרת התודה של האסלה ההדחה. אושר שאפשר לשפוך!」


村長が立ち上がると、それは波及した。見渡す限り全てのリリパット族がこちらに顔を向けている。


"お前達は今日からリリパット軍アーミーだ!"

"שטפו ידיים אחרי השירותים!"


リリパット族の雄叫びに村を照らす松明が燃え上がった。

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