ここはディストピア――日本のとある地方都市で体験したコロナ禍――

作者 三日月 理音

コロナ禍の今このときを切り取った、生者の記録!

  • ★★★ Excellent!!!

地方都市に住む三日月理音がコロナ禍を過ごし、2度のワクチン接種を終えるまでを綴った記録。

というわけで、こちらは著者さんがツイッターに#コロナウイルスサバイバルとしてご投稿されたつぶやきを再掲し、ところどころに解説を加えたものとなっております。

つぶやきは短文に思いを詰め込む性質上、端的に状況や心情が表されますよね。著者さんのつぶやきは、最初の「んー?」という程度の違和感が速やかにパンデミックの恐慌へと変じ、生活が変わっていく様子をずばっと切り取っています。さらにはそこから続く日々の閉塞感、高齢な家族を持つ者の不安、コロナ疲れ中のもどかしさ等々が1コマずつ語られていくのですよ。

この2年半を客観視できる資料としても価値の高い一作ですが、端々に書き込まれた著者さんの「生きる!」という気持ち、本当に勇気づけられるのです。

辛い日々がまだまだ続きますが、強く生き抜いている著者さんの記録から力をいただき、もう少しだけがんばっていきましょう!


(「地方発ドラマ!」4選/文=高橋 剛)

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