退魔師一家の平凡な私

作者 無月兄

才能があるのは、わたしじゃないほう。

  • ★★★ Excellent!!!

退魔師の家に生まれた主人公杏。
さすが特殊な家の子だけあって、普通の人には見えないものが見えます。

でも、見えるだけ。戦う能力はありません。

一方、双子の妹は退魔師の才能があって、修行のため杏とは離れて暮らしていました。その妹が突然町に戻ってきて……?

才能のある子が、バシバシと悪鬼を倒す物語、とは少し違います。
目下の悩みは恋をめぐる心理戦……ですね、これは。

友情を保つためというより、グループからのけにされてボッチにならないために、幼馴染の男の子との距離感に神経を使う日々。それを才能があって自分に自信のある妹に指摘されて……と、あー、わかるわー、な展開に引き込まれます。

しかしそこからの展開が鮮やかです。じめっとしてくるかと思いきや、すかっと爽やかなラストを迎える本作。いま十代の人も、かつて十代だったおとなも楽しめる少女の成長物語です。

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★★★ Excellent!!!

主人公の双子の妹は退魔師。
でも主人公は邪鬼が見えるだけ。妹は退魔師の修行のために家を離れているので、主人公にとっての目下の問題は友達や幼馴染の男の子との関係について。主人公は本当にごくごく普通の女… 続きを読む

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