第256話 ジンギギスタン

 ジンギギスタンの国は、俺がアルゴンに行った時に少し調べた。


 インチョキ教が特にやばい、地球のカ○スト制度そのものである。


 上から、王族、両族、中族、常族、賤族と5段階に別れており、

賤族においては、人権はなく、生まれながらにして奴隷と同じ扱いだ。


 今回のジンギギスタンの侵攻は、韓国の諺でいうと、

川に落ちた犬は棒でたたけということらしい。


 大三元帝国の力が、弱まったとみるや、

日頃の恨みがあったのかどうかはわからないが、即戦争を仕掛けてきた。


 普通の戦争では、領土拡大による生産性向上だが、

今回は、宗教戦争の体をなしており、ほぼ殲滅戦だ。


 やはりというか、協会から連絡が入ってきた。


 俺は、すぐさま協会に飛んだ。


 「お待ちしておりました星野様、会議室へどうぞ」


 会議室では、バリビューンさんとダブラスさんが話をしていた。


 「呼ばれたから来てみたが、どうなっているんだ?」

 

 「今、ちょうどそれを話していたんですよ、

このままだとクンリョウさんを帰せなくなりそうで」


 「まあ、そうだろうな、で情勢はどうなんだ?」


 「現在のところ、ジンギギスタンが優勢で、

大三元帝国はモルゴンを破棄しそうです」


 「協会としては、どうしたいのか聞きたい」


 「協会としては、ジンギギスタンの勢力が拡大するのは、

好ましくないと思います」


 「ロンさんたちは?」


 「例のごとく諦観です、クンリョウさんも、これでは帰れないと」


 「ジンギギスタンは、過去2回ダンジョンができましたが、

いずれも他国からの侵略でなく、自国による侵略ですから・・・」


 「とりあえず、州公へ行ってみるか」


 つづく。


 

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