第254話 アレーナの宿屋
俺の名は、サントス・ミゲウ、アレーナの港町で宿屋をやっている。
つい最近、近くにセブンスターダンジョンとか言うのが出来た。
どうせすぐ潰れるだろうと思ってみてたが、潰れそうにない。
そのうち、領主まで引っ越すわ、学校まで作るわで、大発展している。
なんでも、料理がめちゃくちゃ美味いらしい、
おかげで俺の宿屋も、お客が飯が不味いと文句を垂れだした。
そんなに美味いのかと、ギルドで配られている招待券を抽選したら、
運よく当たった、2人まで食べに行けるそうなので行ってみた。
まずは、豪華な馬車にびっくりした、さらに飯を食わせてくれる場所に行ったら、
これまた、豪華な建物があった、俺は王城とかに行った事ないが、
それに匹敵するように思われる。
階段を上がって行って、レストランとかいうところに行って固まった、
美味そうな、料理が山のように並べられている。
しかも、これ食べ放題だと? 信じられない。
なんでも順序良く並んで、欲しい料理を取っていくのだと、
料理の前に行くと子供たちが、どんな料理で、甘いとか辛いとか教えてくれる。
とりあえず、美味そうなのをお盆にとって、うちの従業員と食べてみた、
2人で顔を見合わせた、美味い、これじゃうちの飯が不味いというのも納得だ。
特にデザートとかいうのは、やばかった、甘いだけじゃなく、見た目も綺麗だ。
一緒に連れてきた、うちの女従業員は、「美味しい死んでもいい」とか言っていた。
こりゃ、うちの店の料理、相当気合を入れないと、宿が潰れるのは目前だ。
たまたま、タチアナお嬢様が俺のことを見つけて、声を掛けてくれた。
「どう、ここの料理美味しいでしょ、これ出されたらあんたんとこきついでしょ」
「ちょっと、紹介したい人いるから着いて来て」と言われ。
着いて行くと、俺は、若い男を紹介された、何でもこの料理を作ったやつらしい。
お嬢様が、その男に耳打ちをすると、その男から。
「それは、お困りでしたね、うちから材料と調味料、横流ししますから、やりますか?」
なんと、宿屋(ホテル)の従業員が集まり、教育が出来るまでタダでいいという、
材料は、朝一の馬車で、アレーナ前まで送るから受け取って欲しいという。
今では、ここにはかなわないが、それなりに美味しい宿と評判を呼んでいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます