第250話 凌暁雨

 最近の俺は、忙しい今週末には、ハンバーガー店とサンドイッチ店が開店予定だ。


 難民の方も順調に増えてきて、なかなか使えそうな人もいるみたいだ。


 さあ、と思ったら、また協会から連絡が入ってきた。


 「大変お忙しいと思いますが、クンリョウさんの件で、

ご相談したいことがありますので、協会までご連絡をお待ちしております」


 しかたがない、協会に行くか・・・。


 協会に行くと、相変わらずワラワラと人が集まってくる。


 「お久しぶりです、バリビューンさん、で、ご用件は何でしょうか?」


 「実は、クンリョウさんの件で相談したいことがありまして・・・」


 その後、バリビューンさんから、色々話を聞かされた。


 「ようは、モルゴン孤児院院長、凌暁雨(リン・シャオユウ)を、

州広の商人の元に届けて、復帰の意思ありを伝えれば良いのだな?」


 「お願いできますか?」


 「乗りかかった船だ、しょうがないやってやるよ」


 俺はダンジョンに戻って、凌暁雨(リン・シャオユウ)に話した。


 凌暁雨は、快く承諾をしてくれた、勿論話が終わればこちらに帰ってくる。


 問題は、ダンジョンの移転を使うわけだが、実は州広にもダンジョンがある、

ただ俺がついていくと、州広のダンジョンに何らかの嫌疑がかけられると思う。


 もう一つの方法は、ちょっと遠くなるが、モルゴンの魔法陣へ移動し、

残りを歩いて行くという方法である。


 俺は、凌暁雨のおばさ・・・おねいさんに、商店の名前を聞いた、

名前は、州広大飯店というらしい、飯屋かと思ったが、総合企業みたいだ。


 そこで俺が考えたのは、州広大飯店の近くに魔法陣を事前に張り、

結界をほどこして、そこへ移動、用件が済み次第、魔法陣を撤去するというものである。


 俺は、さっそく州広に飛んだ、州広大飯店と魔法陣の設置場所を探すためである。


 つづく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る