第204話 元勇者一行2

 俺たち元勇者一行は、やっとのことでルガトルポ公国についた。


 ダンジョンマスターの中には、魔石を渡せば転送のサービスを、

してくれるマスターもいる。 


 勿論運ばれる距離、量によって払われる、魔石の量も違うし、

航路が開かれていないところには基本行けない。


 目的地のセブンスターダンジョンへの航路は、現在開設されていない。

噂では、ダンジョン協会とだけ、航路が開かれているみたいだ。


 今回、我々は比較的、魔石の消費の少ない航路を選んだので、

時間がかかってしまった。


 ルガトルポ公国首都ボスリは、我々の大三元帝国と比べても遜色ない位、

発展していた。


 さすがに港町であるために、海産物の種類も量も豊富で料理に期待が出来る。

さらに用足しも、水洗がかなり普及しており、衛生面でも不可ではない。


 とりあえず俺達は宿をとり、ボスリを探索した。

飯は、やはり海産物が多く、割と素材の持ち味を生かした料理が多かった。


 俺たちは、セブンスターダンジョンの情報を集めることにした。

飯屋の店員に、心づけを渡すと、いろいろと話してくれた。


 「あれ、お客さんもセブンスターダンジョンに行かれるんですか?」

 「あそこ、最近の話題のところなんですよ、なんでも飯がうまいとか」

 「今年の夏休みには、店閉めて、うちも味の研究に行こうって、

話してたとこなんですよ」


 「うちを出て、右に真っ直ぐ行って、突き当りから左に3軒目に雑貨屋があって、

そこにセブンスターダンジョンの衣類が入荷したらしいですけど、

まだあるかなあ?」


 「それにしても、お客さんルガトルポ語うまいですね、

外から来る人多いですけど、うまく喋れる人少なくて・・・」


 それにしても、うちの聖女と賢者は語学堪能でよかった、

俺は全然わからなかったけど・・・。


 雑貨屋に行って見たが、もう売り切れてしまったとの事、残念。


 でも、噂では悪い評判はなかった、少しは期待してもいいのかもしれない。





 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る