第131話 勇者
俺の名は、リーチェ、大三元帝国で、勇者をやっている。
過去2度も魔王の進行を食い止め、封印した実績を持つ。
その名誉を称え、国からは国士無双の称号まで貰っている。
そんな俺の元に教会から、お呼び出しが掛かった。
用があるのだったら、そっちから来いてんだ。
まあ、用件はわかっている、魔王の件だろう、
行かないと問題になるから、しかたがない行ってやろう。
教会受付に行った俺は、受付嬢からこう言われた。
「お待ちしておりました、勇者様、ダジィスウ大司祭がお待ちかねです」
「ご案内します」といい、応接室に案内された。
扉を叩いて、扉を開けるとダジィスウ大司祭が中に居た。
「待っておったぞ、勇者リーチェ」
「魔王復活の件か?」
「そうだ」
「悪いが、俺ももう年だ、引退を考えている、悪いが他をあたってくれ」
「引退するのはかまわんが、年金の停止と、称号の剥奪となるがよいのか?」
「なんでそうなるのだ」
「当たり前だろ、魔王復活に対して、勇者は戦わずして敵前逃亡をしました」
「国王様以下一般市民も許さないだろう、それにお前は女ぐせ悪く、評判も悪い」
「前回も聖女に手を出そうとして、聖女にボコボコにされたのを忘れてはおるまい」
「お前の力は、聖剣と聖魔法によるもの、魔族にしか効果がない」
「並みの冒険者にも負けるようなおまえに、多額の金を与えているのを忘れるな」
「それに、今回も筋書きは、もう決まっておる、前回同様に封印すればよい」
コンコン、扉を叩く音がして、美少女が入ってきた。
「お茶お持ちしました」
勇者は彼女を見るなり一目惚れをした、好みにど真ん中だ。
「もう下がってよいぞ」
「実はな、彼女お前に気があって、仲を取り持ってくれないかと言われとるんじゃが・・」
「この俺、勇者リーチェ、よろこんで魔王討伐の任、引き受けよう!」
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