第120話 電動アシスト自転車

 みたび、俺は地球に戻ってきた、今回の目的は、割と雑貨品である。


 あっちは、フライパンやら包丁やらのレベルが低い、

ニ○リをドーンしてやった。これでなんとかなるだろう。


 あとは、大型馬車オムニ○スの入手だ、こっちの車とか持っていったら、

教習所はないし、貴族のボンボンのおもちゃになって、

人を跳ね飛ばすのが関の山だ。


 もう1つは、電動アシスト自転車だ、いまやママチャリの定番だが、

一応24kの速度制限ついてるし、死亡に繋がる人身事故はおそらくはないだろう。


 バイキングに必要な中華がちょっと弱い、その辺も強化だな。


     ★  ★  ★


 予定通り、入手を終えた俺は、キョウに戻ってきた。

まあ、座標はマークしてあるから、必要ならまた行けばいい。


 まずは、大型馬車オムニ○スの魔改造である、

なんせスペック値で2500kgもある、重い、ちょっと引いたくらいじゃ動かん、

山車が大体4000kgらしいから、1人では無理。


 そこで、魔改造である、底板にダンジョンボード貼り付けて、

風の魔法陣書いて、魔石を繋いでやった。


 フロートの魔法で、馬車を浮かせて1/100にしてみた、

これなら俺でもマナ使わずに引ける、調子に乗って引いたら倒れそうになった。


 一応、1/10の250kgにした、これなら箱乗りしなければ倒れないだろう。

後は馬が暴れた時に切り離せるように、マグネットジョイントに改造した。

キャブサスペンションと4輪ディスクブレーキも装備しているので、運行に問題はないだろう。


 あとは、お嬢様に電動アシスト自転車を見せるだけだ。

大人用と子供用の2種を持って来た、子供用は補助輪まで付いている。



     ★  ★  ★


 さっそくお嬢様に見せに行ったら、領主までいた。


 これが、大型馬車です。


 「おお、さすがに大きいな、馬4頭で引けるのか?」


 「いえ、魔改造しておりますので、馬2頭で楽に引けます」

「これを2台で、アレーナ港町とセブンスターを定期的に運行して繋ぎたいと思います」


 「それとこれが、自転車です、この小さな椅子に腰掛けて、

このペダルというのを漕いでもらうと前に進みます」

 

 「ではまずは、僕がやってみせますので、見ていてくださいね」

と俺は自転車を漕いで見せた。


 「では、誰か乗ってみたい方」


 なんと、メイドが手を上げてきた。最初なので補助輪の付いている子供用でいいだろう。


 「これを踏むと、速度が出ます、速度が出たらこの棒(ブレーキ)を握ってください」

「では、どうぞ」


 メイドは自転車に乗ると、ペダルを漕ぎ始めた。


 「ジョゼ様、これ速いです」

結構走り回ったが、やっとブレーキをかけて止まってくれた。

よほど楽しかったのか、満面の笑みを浮かべていた。


 今度は大人用のにも、何台か補助輪付けとくか・・。


 領主様からの許可はもらえた。これでランチバイキングはできそうだ。


 余談ではあるが、領主様から肉とワイン、お嬢様からデザートの要請があった。

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