第113話 領主とお嬢様
ホテルの外には、豪華な黒い馬車の姿があった。
「おまたせしました、お父様」
「それで守備はどうだった?」
「まあまあですわ、残念ながら料理の調理法は教えてもらえませんでした」
「その代わり、このホテルとかいうところに住むことは認められました」
「わたしも、案内して貰いましたが、かなり豪華です」
「あのうち(領主邸)も、結構ボロくなって、修繕費もことかく有様だからなあ」
「戦争をする時は、相手のダンマスを潰せとは、よく言ったもんだ」
「なんせ金目のものを、ポンポン生み出すことが出来る、金の鳥だからなあ」
「あと、お父様、なんでも病院とかいうのを作って、
エリクサーとか上級ポーションとか置くみたいですわ」
「もう少し早く手に入っていれば、あいつも・・」
「お母様のことは、しょうがありませんわ」
「あ、そうそうココはあくまで仮住まいで、新しい領主邸作ってくれるそうです」
「本当か、あいつが作るなら、そうボロ屋敷ではあるまい」
「それで、どうします、今日からこちらに泊まりますか」
「そうだな、この黒い馬車で乗り付けているんだから、ばれてるだろうし」
「挨拶しておくか」
「私は、子供たちと寄宿舎に戻りますね」
★ ★ ★
「お待ちしてましたよ、領主様」
領主たち一行は、ロビーに入るなり固まっている。
そりゃ、シャンデリアドーン、天井高ッ、超豪華であるから。
しょうがないので俺は声をかけてやった。
「ここは、あくまでも借り住まいで、お譲りはしませんのでよろしく」
「そのうち、王城より、すごいやつ作りますから・・」
「それはすごいな、期待しているよ」
「それでは、部屋にご案内しますね」
こうして俺は、領主一行を、5階と4階に案内をした、
中を見た面々は、もう調度品があり、即住めそうなのにびっくりしていた。
領主は5階スイートルーム、その他は4階のツインルームにした、
本当に、ここ使っていいのか言われたが、俺は「どうぞ」と言ってやった。
多少部屋壊されても、元データーは取ってあるので、すぐ修復できる。
詳しい説明は、ジョアン一家と獣人2人にやらせるつもりだ。
俺は、料理長をつれて2階、レストランに向かった。
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