第102話 お嬢様が攻めてきた

 さあ、いよいよ学園の開校が迫ってきた、そろそろお嬢様が来る頃だろう。


 お嬢様用に、寄宿舎も専用部屋作ってやったし、ジャグジーバスも用意してやった。

問題はジャグジーバスは、掃除ちゃんとしないといけないからなあ・・、

ホテルの方は、うちの従業員がやればいいが、お嬢様はやらんだろうな・・。


 馬車の方も、用意してやった、サスペンション付きだし、

万が一、馬が暴れた時ように、マグネティックジョイントを採用してやった。


 うちの連中には、朝食バイキングを試食してもらった。

ドーミ○インPR○MIUM札幌の和食をメインとした、バイキングである。


 子供大人も大好評だったが、問題が2点あった。


 まず箸がうまく使えないこと、みんな海鮮丼食べるとき、スプーンだった。

まあ、箸の国の人ではないから、しょうがないか。


 納豆やら漬物の小鉢が、いまいちだった。まあ本番では採用見送りもありか?


     ★  ★  ★


 そうこうしているうちに、お嬢様一行が到着した、なんと領主様も来ていた。


 セバスチャンが開口一番「どなたか、王家の者がこられているのですか?」と聞いてきた。


 あ、外にプレゼントしてやるつもりの、馬車見て言ってきたのか。


 「王家の方は誰も着ておりません、外の馬車は領主様へ進呈する予定で、私が買い求めました」


 領主の顔が、明るくなった気がする。


 「それにしても、娘から聞いてはいたが、このように立派だとは、セバス」


 「さようでごさいます、このセバスもびっくりしました」


 案内をしようと思ったら、お嬢様が買って出てくれた。

それは、さも自分のものみたいに誇らしげに説明する様は、ほっこりした。


 お嬢様の部屋を案内したら、領主と執事が固まった、

ホテルのスィートルームをそのまま持って来てやった。この星ではかなり豪華だろう。


 「そういえば私のいない間に、たいそう美味しい物を食べていたとか?」


ち、このお嬢様、食い意地だけはすごいな、

 「もちろん、ご用意させてもらってます、本日はバイキングになります」


 「バイキング?」


 「ペレイラ、俺は商品の準備をするから、説明してやってくれ」


 「はい、畏まりました、ご主人様」


 こうして、お嬢様一行の、歓迎昼食会が始まった。

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