第101話 アントニー一家再び

 俺から払い下げをくらって奴隷商戻りをしたアントニー一家だが、

なかなか買い手がつかない、確か俺が買った時は、470万ドラだったが、

半額以下の200万ドラでも、売れて行かない・・。


 そりゃ今回は奴隷紋は免れたが、横領癖のあるおばさんは要らんと・・。


 やっとのことで、商談がまとまりそうだったが、条件が付いた。

子供たちは要らないと・・、単純労働をさせるみたいで、

とてもではないが、子供の面倒までは見切れないと・・。


 「シルバ、モライス、よく聞いて欲しいんだが、俺はおまえたちと別れようと思う」

「幸い、この国には、孤児院制度があって、たとえ孤児になっても国が面倒見てくれる」

「そう悪い話じゃねえ、聞き分けてくれねえかな」

 

 「・・・・・」


 「それと、奴隷商のおっさんから聞いたんだが、

この町の孤児院は、あの星野が衣食住を保障してくれるそうな」


 「え、それ本当!」


 「ああ、なんでも、学校?とかいうのも作り終わっていて、タダで勉強を教えるそうな」

「少なくとも、俺について行くより、いいと思う」


 「私、そっち行く、またあの御飯食べらるんでしょ」


 「俺も、その話本当なら、そっち行くわ」


      -------


 こうしてめでたく? アントニー一家のシルバとモライスが孤児院に来ることになり。

教師4人、生徒26人の学校生活が始まろうとしていた。

 

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