第42話 第一レース出走

 みなさまこんにちは、本日は極潰し競馬場からお伝えします。


 解説は小川慶次郎さん、そして実況は私、馬良馬でお送りします。


 さて今回の注目はやはり、タマノヒカリでしょうかね、・・・以下注略


 ファンファーレが鳴り響きまして、第一レーススタートです。


 ゲート開きまして、きれいなスタートです、

さあ早くも第一コーナー、おっと、一頭と飛だして来ました、

チャミュエル先頭、かなりのハイベースで駆けています。


 騎手A:どうせ最後のレースになるのだろから、

    チャミュエルの好きなように走らせてくれ、という馬主の要望だから、

    馬なりに駆けらせるか。


 あれ、俺の展開と違う、最終コーナーまでは、中断やや前よりで、

末足でぶっちぎるはずが・・。


 小川さん、ちょっと変わった展開ですね、チャミュエルが逃げをうってますね、

そうですね、思わぬ展開ですが、後続もこれから詰めて行くでしょう。


 さあ、まもなく最終コーナー、先頭はチャミュエル、

その後方二〇馬身後ろに二番手にタマノヒカリ。


 最終コーナーを廻って先頭はチャミュエル、

二番手以下は団子状態、さあどの馬が抜け出してくるのか・・


 え、先頭チャミュエル加速してます、ものすごい末足です、

チャミュエル信じられません、先頭はチャミュエル、

先頭はチャミュエル、チャミュエルぶっちきりです。


 解説の絶叫が木霊した。


 先頭チャミュエルでそのまま1着ゴール、

2着なんたら、3着かんたら、人気のタマノヒカリは4着に沈みました。


 え・・、電光掲示板にはレコードと表示されています、

小川さん、いきなりの大穴が来ましたね、万馬券でしょうか?


 俺ヤべー、やっちまったわ、ちょっとブーストしすぎたか。


 次のレースは1.1倍くらいにしておこう・・以下略。


 結局その日のレースは、最終レースまで、大穴つづきで、

しかも、ほぼ読んだ通りの展開になり、各馬末足をいかして1着となり、

その日の全レース的中、払戻金が3億円近くになった。


 100万以上だと、友人窓口に案内をされ、

帰りにはガードマンに付き添われてタクシーに乗り帰路に着いた。


 さすがは中央、地方だったら、この1/10いや1/20位にしかならなかっただろう。


 まあ、まとまった金も入ったし、しばらくは惑星キョウに帰って、

ほとぼりを、冷ますことにしょう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る