第414話 女神様にお願い1
「これを回転させて‥」
「ここに置いて‥」
「平にして‥」
「あっ、間違った。」
「あ〜ムカつく!!」
思わず叫んでしまう。
「この作業いつ終わるんだよ!!」
フェリス王女には早々に日陰に移動してもらって嫁達と一緒に居てもらっていた。
そして俺は1人で黙々と作業を繰り返している。
そりゃぁ、叫びたくなるよね?
すると俺の叫びに反応してか、No.9さんが近づいてくる。
おっ、飲み物でも持ってきてくれたのかな?手ぶらなNo.9さんを見て希望のない事を考えてしまう。
「どうした?」
近づいてきたNo.9さんに話しかける。
「それが‥」
No.9さんがモジモジして恥ずかしがる。
「何かあったの?」
No.9さんを心配する。
「負け過ぎてお金がなくなったので貸して下さい。」
No.9さんがテヘッと舌をだす。
「そんな事だと思ったよ!!
ってか、お金かけてるの!?」
まさかの情報に驚いてしまう。
「別に良いけど‥。」
頼まれると断りきれない性格なので、結局お金を貸してあげる。
「ありがとうございます!」
No.9さんが飛んで喜んでくれる。
収納から取り出したお金を渡すとNo.9さんが笑顔で呟く。
「お礼に良い事教えてあげますね。
今のペースだと作業が終わるのは一年後後ぐらいですよ。
では!」
No.9さんがスキップしながらかけて行く。
そして俺は‥
ショックで地面に倒れ込むのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます