第144話 便乗
サバルの手にあるのは偽造を見抜く魔道具である。
上級受付嬢になった時に親からプレゼントされた、かなり高額なものであった。
その魔道具がイスカの偽造を見抜く。
報酬の銀貨の下に『イスカ』本人の名前が記入してあった。
サバルは思わず息を呑んだ。
この子、自分を報酬にしてるの!?
まさか結婚したくて自分を報酬にするとは‥。
これは流石に見逃す訳にはいかない。
今すぐ辞めされようと思ったが、ふと冷静になる自分がいた。
イスカまで結婚したら先輩である私はどうなるの?
下手をすれば可哀想に思われてしまうのでは‥。
サバルは死ぬほど悩んだが、イスカの本気の目を見て決意する。
サバルはイスカが使った特殊なペンと同じ物で、報酬のイスカの文字の横に自分の名前を記入するのであった。
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