第140話 イスカ


リリスのおかげで大量の化粧品をゲットした女性陣はそれはそれは勢力的に動いていた。


宰相の娘のリリス、第二王女のサラ、第三王女のルナが各地に出向いて要職に着く旦那さんではなく奥様と結託していく。


ちなみにメイドや護衛の騎士もリリス達に同行していた。


ということで、斗馬は葵さんとアリアの三人だけになっていた。


「うん、働こう。」


お城でのんびりする事に飽きた斗馬はその一言を発して動き出す。


衛兵はリリス達から斗馬をお城から出すなと命令されていたが、使徒としての使命を盾にアリアが機転を効かせて説得していたのであった。


冒険者ギルドに顔を出すと丁度手の空いたイスカと目が合う。


「ト、トウマさん!!」


イスカが驚きの声をあげる。


斗馬にしたらイスカに驚かれて逆にビックリしていた。


「何かありました?

 そんなに驚かれて‥。」


斗馬は驚くイスカに逆に質問をする。


「いえ、何もありません。

 すみません、突然大声をだしてしまって‥。」


イスカが頭を下げてくる。


「何もなければいいのですが‥。

 それより、何か配達系の依頼はないですか?出来れば戦闘は避けたいのですが‥。」


斗馬の言葉に口元をニヤリとするイスカであった。

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