第137話 リリスのターン3


女神様が消えたのでこの場は解散になるかと思われたが、ここでリリスが一石を投じる。


「葵様、一つお願いがあります。

 女神様を気持ちよくご帰還させた事と化粧品をもらった二つの功績の褒美を頂けないでしょうか?」


リリスが葵さんに直談判してきた。


「たしかに女神様がゴネたら面倒くさい事になってましたね。

 化粧品は私には関係ないですが‥。

 わかった、褒美は何が欲しいの?」


葵さんがサラッと面倒と言ったがスルーされる。


「ありがとうございます。

 では、今からトウマ様の寝所に朝まで入れる権利を頂きたいと思います。」


リリス爆弾が爆発する。


突然の事に全員が動揺してザワザワする。


本当は文句を言いたいが化粧品の功績があるので面と向かって文句を言えない。


第二王女のサラは歯軋りをして悔しがっていた。


「いいですよ。

 でも一つだけ条件があります。」


葵さんは笑顔で応える。


「私も入ります。」


こうして二人の夜這いが勝手に決まるのであった。

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