第103話 相棒


シルフさんが消えた後、緊急にやる事を思い出す。


「アリア、治療するぞ!」


俺はシルフさんに祝福してもらって感動しているアリアを現実に引き戻す。


そこで涙を流して喜んでいたアリアの表情は崩れる。


「無理だ。

 この病気はもう治らない。

 なぁせっかく結婚したんだ、後数ヶ月でいいから看取ってくれないか?」


アリアは既に諦めている様子だった。


きっと長く生きた事で辛い事ばかり起きて人生に疲れているんだ。


だったら今度は俺が楽しい人生をおくらせてあげるだけだ。


「治療出来そう?」


俺は葵さんに尋ねる。


「誰に言ってるのですか?

 私に不可能はありません。

 任せてください!!」


最も頼りになる相棒の言葉に元気付けられるのであった。

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