第51話 密談3


「いきなり地位を向上させるのは無理ですが、まずは有力な貴族の奥様に取り入ろうと思います。」


全員がサラの発言を真剣に聞いている。


「ちなみに彼女らに金品を渡しても喜ぶことはないと思います。」


「だったら手詰まりでは?」


女性の地位向上に興味があったのかソフィアが積極的に会話に加わる。


「そこで出てくるのがトウマ様なのです!」


サラが目を輝かせながら手を広げ大げさに振る舞う。


「まさか!?奥様を籠絡させる‥。」


ソフィアの想像はサラの上をいっていた。


「それはないわ。もしバレたら皆んなの首が飛ぶわ。そんな危ない橋は渡らないわ。」


サラは皆んなが籠絡を聞いてザワザワしたので結論を急ぐことにした。


「皆さんはトウマ様のお風呂に入って気がつきませんでした?特に翌日です。」


サラの言葉に全員がハッとなった。


「「「髪がサラサラになりました!」」」

「「「髪が綺麗になりました!」」」


皆んなが興奮に気味に叫んだ。


「そうなんです。トウマ様からお借りしたシャンプーとリンスという物を使ったら髪はサラサラになりました。これは使えます!」


サラも興奮気味になっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る